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新型コロナウイルスに対する制限の、段階的解除についての道筋がフランス大統領府のサイトなどで発表されました。今後いくつかの段階を経て、少しずつ外出制限の緩和や店舗営業の再開などが行われていきます。
今後フランスでは、以下の4つの段階を経て制限を緩和していく予定です。
■第1段階:2021年5月3日~
日中の移動の際の証明書が廃止されます。地域間の移動制限が解除されます。一方で、現行の夜間外出制限は引き続き維持されます。商店の営業も現行のままです。テレワークも維持されます。
■第2段階:2021年5月19日~
夜間外出制限の開始時刻が21時に繰り下げられ、商店の営業が再開します。バー、レストランのテラス営業が認められ、1テーブルは最大6人までとなります。
美術館と記念建造物が再開します。観客の着席を前提に映画館、劇場が再開します。屋内は800人まで、屋外は1000人まで収容可能です。屋外および屋内のスポーツ施設への観客動員が再開します。屋内は800人まで、屋外は1000人まで収容可能になります。ただし、各種再開は、人数制限および場所に合わせた衛生プロトコルの順守を条件に行われます。
衛生プロトコルの順守を条件に、屋内および屋外でのスポーツ活動が再開されます。10人以上の集会は禁止です。テレワークは維持されます。
■第3段階:2021年6月9日~
夜間外出制限の開始時刻が23時に繰り下げられます。カフェ、レストランの営業が再開します。1テーブルは最大6人までです。
パス・サニテール(衛生パスポート)の提示により、文化・スポーツ施設は5000人まで収容可能です。接触をともなうスポーツは屋外施設、接触をともなわないスポーツは屋内施設で再開できます。ただし、各種再開は、人数制限および場所に合わせた衛生プロトコルの順守を条件に行われます。
見本市、展示場が再開します。パス・サニテールの提示により5000人まで収容可能です。パス・サニテールの提示により、外国からの観光客受け入れを再開します。テレワークが緩和されます。
■第4段階:2021年6月30日~
夜間外出制限が解除されます。各地域の衛生状況に応じ、感染予防措置および社会的距離の確保を条件として、公衆を受け入れる施設内における人数制限が解除されます。
パス・サニテールの提示により、屋外、屋内ともに1000人以上を収容するあらゆる催し物への参加が可能になります。収容人数の上限は、催し物の内容および各地域の衛生状況に応じて決められます。ナイトクラブは引き続き閉鎖です。
*詳細は2021年5月10日の週に、カステックス首相が発表します。
外出制限などの解除は、全国一律に実施される予定です。第2段階(5月19日~)については、フランス全土で移行できることが期待されていますが、一方で感染が広がる地域においては、政府は自治体と協議しつつ、衛生上の急な制限をかける可能性もあります。急な制限がかけられる際の基準は、以下の3点です。
– 10万人あたりの新規陽性者が400件を超える
– 陽性者が急増する
– 蘇生病床が飽和状態となる危険がある
パス・サニテール(衛生パスポート)とは、2日以内に受けた検査の陰性結果またはワクチン接種証明をまとめたものです。6月よりパス・サニテールの提示により旅行や大規模イベント参加が可能となります。パス・サニテールは、6月初旬に「TousAntiCovid」のアプリ上で入手可能となります。紙媒体の各種証明書も有効です。
パス・サニテールは、レストラン、劇場、映画館のような日常生活における場所へ行くために必要とはならない予定です。しかしながら、祭典やスタジアムなど人々が交わる場所においては必要になるかもしれません。
全年齢層を対象としたワクチン接種はただちには開始されず、段階的に行われていきます。
5月1日より、18歳以上の深刻な肥満(BMIが30以上)の人を対象にワクチン接種が開始されます。5月15日より、50歳以上を対象にワクチン接種が行われます。6月15日より、18歳以上のワクチン接種を開始します。