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とんちの一休さんでおなじみの、一休宗純(そうじゅん)ゆかりの「酬恩庵(しゅうおんあん) 一休寺」です。
《一休さん》
一休さんのモデルになったのは、足利時代から応仁の乱を生き抜いた、一休宗純という臨済宗大徳寺派の僧侶です。
一休禅師は、後小松天皇の皇子として応永元年(1394年)に京都市西京区の地蔵院近くで生まれ、幼少の頃を地蔵院の地で過ごされました。
その後、京都市北区の大徳寺を中心に新しい禅文化の創作に努めた僧として600年以上語り継がれて来た人物です。
その一休さんが63歳からの晩年、88歳で幕を閉じるまでの25年間を過ごしたのが
ここ酬恩庵(しゅうおんあん) という古刹です。
こちらのお寺は一休禅師のゆかりにちなんで「一休寺」とも呼ばれます。
総門をくぐると石畳の参道が続きます。
いまは青もみじがとても美しいです。
青もみじが美しいということは、晩秋の頃は紅葉がとてもすばらしいお寺でもあります。
《方丈からの眺め》
方丈へと入ります。「方丈」とは、禅寺において接客や仏事で使われる建物。
ここではすばらしい文化財や禅寺庭園など、見どころがあふれています。
「礼の間」に置かれているのは、一休さんが実際に使用していたという輿(重文)。
そして、一休禅師木像(重文)も拝見できます(撮影禁止)。
また襖絵は複製になりますが、江戸初期の画家・狩野探幽(かのう たんゆう)が49歳のときに手がけたものが見られます。
南庭、東庭、北庭の3つで構成される方丈庭園は松花堂昭乗、佐川田喜六、石川丈山の合作と伝わり、江戸時代を代表する庭園として名勝指定されています。
境内には一休さんの墓所もあります。
一休さんは後小松天皇の皇子ですので、一休さんの墓所は宮内庁が管理しています。
酬恩庵一休寺があるのは、京田辺市。
京都市の中心部からは離れていますので、市内の観光地の様な喧噪はなく静かな時間を過ごすことができます。
青もみじ美しい酬恩庵一休寺。
晩秋には彩りの世界が広がっていると思います。
コロナが収まったらぜひお越しください。
【酬恩庵・一休寺】
・住所: 京都府京田辺市薪里ノ内102
・時間: 9:00~17:00、宝物殿 9:30~16:30
・定休日: なし
・拝観料: 中学生以上 500円、小学生 250円
・アクセス: JR学研都市線「京田辺」駅下車、徒歩約15分/近鉄京都線「新田辺」駅下車、徒歩約20分
・駐車場: 乗用車 300円