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フランス政府による2021年5月19日からの緩和策で、パリの百貨店プランタン・オスマン本店が営業を再開します。いままでは食品を扱うメンズ館7~8階の「プランタン・デュ・グー」含めて全館が閉鎖されていましたが、今回のオープンでは同フロアに入るレストランもテラス営業を始めます。
パリで唯一の高層階にある食品館であるプランタン・デュ・グーは2層構造になっています。7階に広がるフードホールは800平方メートルの広さに2500近い商品が並び、それらすべて「メード・イン・フランス」です。加えて海産物(Byzance)、ワイン(Repaire de Bacchus)、トリュフ(Balme)の各専門店がフロアの脇を固めています。
8階は有名フードブランドおよびレストランが入っており、個別の商店が立ち並ぶマルシェがデパートの中に広がっているような雰囲気となっています。
普通に買い物をしていても楽しいのですが、特におすすめなのが、プランタン・デュ・グーのテラスからの眺め。歴史的建造物の中に顔を出すオペラ座(オペラ・ガルニエ)や、パリ市内のスカイラインにそびえるエッフェル塔の景色は、多くの人がイメージするパリそのものです。テラス席はありませんが、逆側からはモンマルトルの丘とサクレクール聖堂も眺められます。
館内にあるため、町なかのテラス席のような雑踏もありません。落ち着いた雰囲気で空からのパリを楽しめます。テラス営業しているお店も幅があり、カフェから食事まで気分に合わせて選ぶことができます。
同館の雰囲気は私も個人的に気に入っていて、近くへ来た際には特段の用事はなくても足を運ぶことは多いです。これからパリは夏に向かってますます気候がよくなっていきますし、お出かけ候補のひとつとしても、おすすめします。
・住所: 64 boulevard Haussmann 75009 Paris
・最寄り駅: 地下鉄3・9号線Havre – Caumartin