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パス・サニテールとワクチンの接種予約について

HIROMI

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東京特派員

更新日
2021年5月26日
公開日
2021年5月26日
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Bonjour こんにちは!

新型コロナウイルスへの今後の措置として、フランスではパス・サニテール un passe sanitaire が2021年6月9日から始まると発表されました。

これは、2020年5月から始まったTousAntiCovidCarnetというアプリケーションにワクチン接種の登録項目が増えたものです。

もともとは陰性・陽性を登録するもので、陽性者の接触を追跡するために開発されました。

*ワクチンを接種したこと

*48時間以内のPCR陰性

*陽性から15日以上、経過かつ2ヵ月以内である証明「回復証明書」

をQRコードにして提示できるようになります。

このパス・サニテールを提示することで、6月30日以降、1000人以上が同時に集まる大型イベントに参加できるようになりEU内の移動が可能になると言われています。

ただし実施についての詳細は、現在国会で審議中です。

職場、学校、公共施設、博物館、図書館、デパート、市場、休暇先、礼拝所などは対象となりません。

いまのところ、

*スタジアム→サッカー観戦などのスポーツ観戦(ローラン・ギャロスでのテニス観戦は、現在必要ありません)

*エクスポジション→ルーブル美術館(現在は必要なし。今後必要になる可能性あり)など

*劇場、会議場、大型コンサート

などが対象ではないかと言われています。

EU、ヨーロッパ連合ではこの、いわゆるワクチン・パスポートの案が以前より謳われていました。

フランスも6月半ばから海外観光客を受け入れるとしており、7月1日よりこのパスが有効になると言われています。

注)フランスのパス・サニテールとヨーロッパのパス・サニテールに違いはありません。

さて、ワクチンの接種について、フランス政府は当初の発表では

1月半ばより75歳以上

3月頭に 65歳以上

4月半ばより55歳以上

5月半ばより50歳以上

6月15日より18歳(成人)以上

のワクチン接種の予約ができると発表していました。

現在、この予定よりも早く進んでおり、5月31日から18歳以上は誰でも予約可能となります。

さらに5月12日より、当日・翌日分の在庫と予約状況に空きがあれば18歳以上49歳以下の健康に問題のない成人であっても予約が取れるようになっているため、すでに若年層の接種も進んでいます。

注)ただし、医療従事者はもちろんのこと、健康上の理由があったり、妊娠中期以降の妊婦は優先的に予約できるようになっています。

予約はすべてDoctolib.frというサイトもしくはアプリケーション(すべてフランス語)にて予約が可能となっています。

場所は、ワクチン大型接種会場として解放された競技場スタッド・ド・フランス、ヴェロ・ド・ロム、博覧会などが催される15区のポルト・ド・ベルサイユが大きな会場となっており、そのほか各区役所、学校などに特設された場所があります。

▲新型コロナウイルスの研究もなされているパストゥール研究所も会場のひとつ

会場に着くにあたり、10分前に来ることを求められます。会場での混雑を避けるため、到着が早すぎても遅すぎてもよくはありません。

会場は非常に管理が徹底されており、受付を含め接種までは15分ほどですべての作業が完了しました。

注)フランスでは国籍は関係なく、上記の年齢・健康状態が優先されます。 carte vital というフランスの社会保障証を持っていない方でも滞在許可証でフランスの住民であることを証明できれば受けられます。もちろん誰でも無料で受けられますのでご安心ください。

接種の際には、

*重大なアレルギーがないこと

*過去2日間に38度以上の熱がないこと

*過去1週間以内に陽性者と接触していないこと

*過去2週間以内に他のワクチンを接種していないこと

*過去3ヵ月以内に陽性ではなかったこと

を医師に再確認されます。

接種後はアナフィラキシーなどの症状が出ないか15分、その場で待機し、そのあと自宅に帰ることが可能となります。

以上、新型コロナウイルス対策についてのパリの状況です。

日本の皆様もどうぞご自愛くださいませ。

それではまた、à bientôt!

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