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ワクチン接種が完全に済んでいることを条件に、フランス政府は2021年6月9日より新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きくないと判断した国と地域からの渡航者に対して、入国時に必須としていた出発国における出国72時間以内の陰性証明を免除すると発表しました。
なおワクチン接種証明を所持していない場合は、いままで通りに陰性証明が必要です。また、到着後に義務づけられていた7日間の自主隔離は、感染拡大の影響が大きくないと判断した国と地域からの入国者に関しては、2021年6月9日から免除されます。
陰性証明(PCR検査または抗原検査)が必要な場合(ワクチン接種を終えていない場合)の最新入国レポート(2021年6月5日時点)は、過去の特派員ブログ「コロナ禍における日本出国前PCR検査とフランス入国、自主隔離の流れまとめ【2021年6月5日時点】」をご参照ください。
ワクチン接種証明があることを条件に、出発72時間以内の陰性証明(PCR検査または抗原検査)が免除になる国と地域は、フランス政府が「グリーン(Pays « verts »)」に分類した以下の国と地域です(2021年6月2日時点での分類)。
・ヨーロッパ域内
・オーストラリア
・韓国
・イスラエル
・日本
・レバノン
・ニュージーランド
・シンガポール
▲フランス政府のプレスリリースより各国の感染状況の分類
フランス政府は「グリーン」のほかに、感染状況によって「オレンジ(Pays « orange »)」「レッド( Pays « rouges »)」と3段回に国と地域を分けて定期的に見直しており、上記のリストも各国の今後の状況次第では「グリーン」から外される場合があります。
フランスで承認されたワクチンは、ヨーロッパ医薬品庁(EMA)が認めた以下の4種類です。接種条件と有効となる期間は異なります。フランス政府は、以下の回数と経過期間をもってワクチン接種を有効とみなしています。
・ファイザー/モデルナ/アストラゼネカ: 2回目の接種を終えた後、2週間が経過してから
・ジョンソン&ジョンソン: 1回の接種を終えた後、4週間が経過してから
・新型コロナウイルス罹患経験者: 上記いずれかのワクチン接種を1回終えた後、2週間が経過してから
ファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンについては、通常は2回の接種(ファイザーに関しては3回の場合も)が行われていますが、過去に新型コロナウイルスにかかったことがある人は、フランスにおいてはワクチン接種は1回でよいとされています。
グリーンに分類された国と地域からフランスへ入国する場合、ワクチン証明の有無によって、入国制限は以下のように変わります。
【ワクチン接種証明あり】
・やむを得ない渡航理由: 不要
・出発前72時間以内の陰性証明: 不要
・フランス入国時の新型コロナ検査: 不要
・自主隔離: 不要
【ワクチン接種証明なし】
・やむを得ない渡航理由: 不要
・出発前72時間以内の陰性証明: 要
・フランス入国時の新型コロナ検査: 不要
・自主隔離: 不要
「やむを得ない渡航理由」は、フランス政府により定義されています。詳細は在フランス日本国大使館のウェブサイトの該当するページをご覧ください。
この記事の内容はフランス政府が発表したプレスリリースおよび在日フランス大使館のサイトを参照していますが、状況は日々更新されます。ワクチン接種証明の詳細については、情報が更新され次第追記します。なお最新情報についてはフランス政府のウェブサイトもあわせてご確認ください。