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こんにちは。今日は庚申山(標高74.2m)を紹介しましょう。
庚申山は、高松城水攻めの際、毛利方の吉川元春が本陣を構えた山です。頂上に存在感抜群の鉄塔があるのでよく目立ちます。
庚申山の中腹に駐車場があります。山といっても山頂にはお寺があるので登山という感じではありませんね。
石段の途中、左側にガランとした広場がありました。通夜堂の跡地だそうです。
吉川元春が陣を敷いた際、この山には積善寺という堂塔僧坊を持つ大寺院があったそうですが備中高松城水攻めの際、兵火によって焼失したと云われています。
石段を遮るように潜り抜けるような門がありました。変わった造りです。
潜り抜けた先に見えるお堂が毘沙門天です。
お堂を右に行くと鐘楼があり見晴らしもよくなります。
視界を遮られるものがないので吉備の山並みが見渡せます。
山の手前に丘陵があるのがわかるでしょうか?
望遠レンズで近寄ってみます。
これ、古墳ですよ。大きさだけでいうと全国4位の造山古墳です。
2021年1月に記事としてもアップしています。
さらに階段を上ります。
案内看板によると、元禄4年に新たに堂宇が建立され、大梵天王・帝釈天王・鬼子母神を奉祀して庚申信仰場として今に伝わっているようです。
お猿さんの石像がちょこちょこと目につきます。
山頂に着きました!
下界から庚申山のシンボルとして見えた鉄塔もありました。
この展望が庚申山の山頂から備中高松城方面です。高松稲荷の大鳥居が目印です。
元春の陣が備中高松城から一番近かったのですが、秀吉の水攻めに遭い湖面の浮城となったあとの到着では、高松城を救援したくても動くことができませんでした。
梵天を祀るお堂の前にもお猿さんの像がありました。赤い前掛けで見えませんが手には、邪気を払うという桃をもっています。
今回は、備中動乱のなかでの水攻めにまつわる史跡という切り口でここに来たので、ここで庚申山を下りました。
しかし! 帰ってから痛恨のミスをおかしたことに気がつきました。
うかつにも、この梵天堂の奥へは行かなかったのです!
このお寺に観光で来る方のほとんどは奥にある毘沙門天磨崖仏を見に来るのだそうです。大岩に掘られた摩崖仏は圧巻の迫力があるそうです。
またいつか、岡山の摩崖仏という切口で訪れたいと思います。(^^)