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パリのエッフェル塔前にパブリックビューイング会場、東京オリンピック始まる

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2021年7月24日
公開日
2021年7月24日
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2020年に東京で開催予定だったオリンピックが、延期され今年開催されました。コロナ禍での開催に日本ではさまざまな議論があるなか、次2024年の開催地であるパリでは、エッフェル塔の前にあるトロカデロ庭園にパブリックビューイングの会場が設けられ、多くの人が競技を見られるようになっています。

普段は池と噴水になっている部分に蓋をして、広いスペースを確保しています。そのパブリックビューイングの会場に、開会式を見に行ってきました。

パブリックビューイングの会場は、中央に巨大なスクリーンが設置され、周囲には各種スポーツを体験できるスペースがあります。この日は、バスケットボール、野球、卓球、柔道、車椅子を体験できる場所がありました。

柔道はフランスでも人気のスポーツで、子供の習い事としても定番です。野球はフランスではマイナーなスポーツですが、子供たちが経験者に教わりながら、バットを振っていました。そして、とてもいいなと思ったのは車椅子の体験コーナー。車椅子の前には画面が設置され、車椅子を漕いでゲームを体験できます。

▲柔道体験をするフランスの子供たち

開会式の日には、パブリックビューイングにパリのイダルゴ市長も訪れ、それぞれのスペースなどを視察しました。

▲子供たちと交流するアンヌ・イダルゴ市長(中央)

周囲には飲食ブースもあり、ハンバーガーやフライドポテト、ソーセージなどの軽食や、アイスクリームやドリンクを楽しめます。今回、私はハンバーガーとポテトのセット(€13.50)にコーラ(€2.50)を頼んでみました。飲み物はコップ(デポジットとして€1)に注いで提供され、飲み終わったあとにコップを返却すると、デポジット分は戻ってきます。

パブリックビューイング会場に行く際の注意点は、日焼けと熱中症対策。トロカデロ庭園の中央部分は開けた場所ですので、日陰がほとんどありません。フランスでも7~8月は暑い日が多いです。会場の隅にはミストが出て涼を求めることができる場所はありますが、それだけではずっといるのは暑いかなと思いました。

▲フランス選手団が入場した際には会場からは歓声が

そして入場には衛生パスポートの提示とマスクの着用が求められます。衛生パスポートについては特派員ブログ「新型コロナ衛生パスポートの使い方まとめ、飲食店や商業施設での確認が順次開始【2021年7月21日〜】」に詳細を書きました。

さて東京オリンピックの、フランスにおける今後の競技と放映日程ですが、パブリックビューイング会場での放送スケジュールは、パリ市の公式サイトに予定表が掲載されています。家で見る場合、「France 2」「France 3」「France 4」のチャンネルで競技が放送されます。「France TV」のサイトからインターネットでも見ることができます。テレビの有料チャンネルですとスポーツ専門の「Eurosport」です。

▲スクリーンに映し出された開会式で日本選手団が入場する様子

今回の東京大会は、準備段階から競技以外の部分で話題になることが多く、加えてコロナ禍での日程の延期もありました。このようななかで準備を行い、パフォーマンスを発揮している選手たちに盛大なエールを送りたいです。

■Jardins du Trocadéro(トロカデロ庭園)

・住所: Place du Trocadéro 75016 Paris

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