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【北ウェールズ】 スノードニア国立公園の名物ティールーム「ティ・ヒス / アグリーハウス」

June

June

イギリス特派員

更新日
2021年7月31日
公開日
2021年7月31日
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Sut Mae!(シュマイ!こんにちは!)

前回の記事でスノードニア国立公園の観光拠点となる村「ベトッス・ア・コィド(Betws-y-Coed)」を紹介しましたが、そこからフットパスを歩いて向かった先は隣村「カペル・キリグ(Capel Curig)」との中間地点にある"醜い家"という名のティールーム「ティ・ヒス(Ty Hyll)」、英語名「アグリー・ハウス(Ugly House)」です。

すてきなイングリッシュガーデンと緑豊かなウッドランドに囲まれた石造りの家は「絵本の世界観」そのもの。不格好な造りも"醜さ"より"愛らしさ"を感じます。

今回はそんなスノードニアの名物ティールーム「ティ・ヒス / アグリー・ハウス」を紹介します。

新型コロナウイルスがいまだ猛威をふるっていますが、収束したらぜひ訪れてほしいウェールズのおすすめの場所です。

▲ スノードニアの名物ティールーム「ティ・ヒス / アグリー・ハウス」

■ 一晩で造られた?石積みの醜い家「ティ・ヒス / アグリー・ハウス」

日本のガイドブックではほとんど紹介されることのない村「ベトッス・ア・コィド」と「カペル・キリグ」の間にある森の中にひっそりとたたずむ小さなティールームは誰がいつ建てたのか、本当に誰も知らない歴史や伝説、すべてが謎に満ちた家です。

諸説ありますが、15世紀に一晩でふたりの義理の兄弟が建てたといわれています。当時の伝統によれば、共有地に一晩で家を建て、夜明けまでに煙突から煙が出ていれば、その家は個人の所有物として主張することができたとか……そのため、雑な造りで"醜い家"になったとされます。

ただ、ほかにもスノードニアを旅する人たちを狙った強盗や盗賊が建てて住みついたことから"醜い人たちの家"と呼ばれるようになったという説もあり、どれが真実なのかは不明のままです。

▲ 庭に設置された案内板

▲ 店の入口&本日のメニューの看板

店に入るとすぐ目の前に小さなキッチンを囲むカウンターがあり、自家製ケーキや焼き菓子が並んでいるので、甘い匂いが店内いっぱいに広がっています。

また18~19世紀の家具や食器などの生活用具で装飾されている店内は、昔懐かしいウェールズの家のダイニングといった感じでとても落ち着きがあります。

▲ 小さなキッチンと自家製スイーツが並ぶカウンター

▲ 店内のテーブル席

店内の飲食スペースは1階のみで4テーブルと限られていますが、店先にテラス席も用意されているので夏や天気のいい日はおすすめです。

私も今回はテラス席でクリームティー(紅茶とスコーンのセット)をいただきました。

▲ 自家製スコーンと紅茶のセット(£6.90)

ほかにもウェールズの伝統焼き菓子「バラブリス(Barabrith)」や「ウェルシュケーキ(Welshcake)」がサンドイッチやケーキ、スコーンと一緒にスタンドでサービスされる「フル・ウェルシュ・アフタヌーン・ティー(Full Welsh Afternoon Tea:£17.30)があります。

もちろん、バラブリスやウェルシュケーキは単品でも楽しめます。また店内ではおみやげ用に販売もしてるのでウェールズの味を持ち帰りたい方におすすめです。

▲ 2週間ほど日持ちするバラブリスはウェールズみやげにおすすめ

そして、ティータイムを楽しんだあとはぜひ、庭やウッドランドでもゆっくり過ごしてください。

店の裏にはすてきなイングリッシュガーデンがあり、さらにその奥一帯がフットパスも整備されたウッドランドになっていて、誰でも気軽に散策が楽しめます。

▲ ガーデン入口に設置されたウッドランドの案内板

▲ ガーデン入口付近

▲ 季節の花に彩られたイングリッシュガーデンとティールーム

▲ 緑に囲まれたティールーム

▲ ウッドランドに設置された休憩用のベンチ

ティールーム前の通りにはスグゥィ川(Afon Llugwy)にかかる石橋があり、その周辺の岩場で水遊びも楽しめます。

また、ベトッス・ア・コィド村やカペル・キリグ村、スノードン山方面にもフットパスは続き、ウオーキングを楽しみたい人には最高の場所です。

スノードニア国立公園にお越しの際にはぜひ、名物のティールーム「ティ・ヒス / アグリー・ハウス」に立ち寄ってみてください。

■ Ty Hyll / Ugly House

・ 住所: Betws Rd, Capel Curig, Betws-y-Coed LL24 0DS

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