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日本で出あえるパリ〜クリストとジャンヌ=クロードによる凱旋門ラッピング

HIROMI

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東京特派員

更新日
2021年8月18日
公開日
2021年8月18日
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Bonjour こんにちは!

現在工事中の凱旋門。

これは9月から始まる新しいプロジェクトの準備なのです。

Wolfgang Volz

2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation

2021年の9月18日から10月3日まで凱旋門ラッピングのプロジェクトが実現する予定です(もともと2020年に予定されていましたが、延期されました)。

実はこのプロジェクトは1961年から芸術家クリストにより考えられていました。

Wolfgang Volz

2019 Christo and Jeanne-Claude Foundation

凱旋門ラッピングとして、リサイクル可能な生地を使った赤と青のデコレーションが施されるそうです。

製作者のクリスト(1935-2020)と妻のジャンヌ゠クロード(1935-2009)の、芸術家ユニット「クリストとジャンヌ゠クロード(Christo and Jeanne-Claude)」は1961年以来世界各地で巨大なスケールのプロジェクトを次々に実現させてきました。

クリスト

《包まれたホイットニー美術館(ニューヨークのためのプロジェクト)》

1971年 71.0×55.8㎝

リトグラフ、布、麻ひも、糸、ポリエチレン、ステープルのコラージュ、紙

DIC川村記念美術館

© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2533

そしてこのプロジェクト、日本でも触れることができるのです!

千葉県にあるDIC川村美術館は、現在、このクリストとジャンヌ゠クロードに焦点を当てたエクスポジションを開催しています。

美術館の所蔵する版画は、記録写真やドローイングそしてコラージュや合成写真をもとに制作されています。コラージュや縮尺模型には布や紐が用いられており、そのしわや結び目から一つひとつクリストが自らの手で制作していたことを感じ取とることができます。

こちらの特集展示では、縮尺模型やコラージュそして版画の 16点を一挙に公開されます。

このふたりのプロジェクトはパリでも初めてではありません。

クリストとジャンヌ=クロード

《鉄のカーテン―ドラム缶の壁(パリ、ヴィスコンティ通り、1961-62年)》

1968年

69.7×54.5㎝

スクリーンプリント、紙

DIC川村記念美術館

© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2570

エクスポジションには、今秋にパリで実現が予定されている凱旋門を包むプロジェクトの構想初期の作品もあります。

ふたりの作品を日本で鑑賞できる貴重な機会となっています。

日本でも触れられるパリ、ぜひ足を運んでみてくださいね⭐︎

◇DIC 川村記念美術館◇

・期間: 2021年7月3日(土)~10月3日(日)10:30~16:00(入館は 15:30 まで)

・休館日: 月曜(8月9日、9月20日は開館)、8月10日(火)、9月21日(火)

・料金: 一般 1000 円、学生・65 歳以上 800 円、小中高 600 円

・場所: 千葉県佐倉市坂戸 631

・アクセス: JR/京成佐倉駅より無料送迎バスで約 30 分、東関東自動車道佐倉 IC より約 10 分(P 無料)

※作品は許可を得て掲載しております

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