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フランス語学習①フランス語の壁

ティエリー

ティエリー

フランス特派員

更新日
2021年9月11日
公開日
2021年9月11日
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フランス語学習中の方、これから始める方のために、私がフランスで実際体験した事からフランス語学習のひとつのヒントとなる事を書いてみたいと思います。

日本人にとってラテン系の言語は難しい、フランス語を少し習うとそう感じるかもしれません。私は学生時代に第2外国語として初めてフランス語を習いましたが、「テスト対策のフランス語」を勉強したに過ぎず、その後フランスでフランス語を習いました。授業はもちろんフランス語で行われました。

そこで痛感するのが「聞き取れない」ということ。フランス語は美しいメロディのようですが、それにうっとりできるのも束の間、聞き取れなければどうにもならない現実がそこにありました。学校ではヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アラブ、アジアなどからの生徒と一緒に勉強しました。母国語がラテン系言語だとスタート時点で有利なのは確かかもしれません。フランス人の先生たちは日本人生徒について、文法に強く、文章を書くのが上手だと言っていました。コツコツと文法・単語を覚える真面目な日本人、といった印象です。問題は聞き取り・話すことです。母国語がラテン系言語の生徒は、文法を特に勉強したことがなくてもとにかく話そうとする生徒が多く、早く話せるようになる生徒が多かったです。早く習得している生徒は耳から覚えているようです。

でも、これらの生徒の中にはクラスのフランス語レベルが上がるに連れて、話せるけど、自分が話している文章を正しく書けない、という問題が出てくる生徒もいました。スタート時点で聞き取り・話すことの壁にぶつかっていた日本人は中上級レベルになるに従って、読む・書く・聞く・話すがバランスよくレベルアップしている生徒が多かったです。スタートで壁を感じるかもしれませんが、諦めないでフランス語学習を続けることが大事ですね。

私の場合、フランスに入国した日からテレビで一日中ニュース番組を見ていました。最初はまったくわかりませんでしたが、それでも一日中見続けていると映像でどういう状況なのか理解でき、そのとき話されている言葉と映像が次第に一致していきます。家でほかの作業をしていると映像が見られなくても「音」は聞こえます。「よくわからない外国語の音」を「日常の音」として感じられるようにとにかくニュース番組を見続けました。

実際に身近で起きていることが報道されているので、生活に役立ち、フランス人の話す「音」に慣れてくると落ち着いて聞き取れるようになっていきました。ニュース番組というと難しすぎると思うかもしれませんが、コマーシャルやフランスカルチャー特集などもあり内容が豊富なニュース番組もあります。そのとき話題になっている単語が映像と一緒だと頭に入りやすく感じました。

将来フランスに留学する方は日本で十分に勉強されていると思いますが、家族や仕事の関係でフランス語習得前にフランス生活を始める場合は「ニュース番組を見続ける」のもぜひ試してみてください。日本ではインターネット上でフランスのニュースを見てみるのもいいですね。

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