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フランス語の名詞には男性名詞・女性名詞のように性がある、日本語にはない概念です。フランス語を始めると戸惑うことがあります。名詞の性・数により冠詞が違い、形容詞が語尾変化します。主語により動詞の活用も違ってくるので、最初は「ひとつずつどうやって覚えたらいいの?!」ということです。
私もフランス語を始めた頃に何人かのフランス人の先生に「名詞の性を見分ける方法はないのでしょうか?」と聞いてみましたが、「覚えるしかないよ」のひと言でした。フランス人は生まれたときから自然に覚えているので外国人が名詞の性を覚える苦労についてはあまりわかってもらえないのかもしれません。男性名詞と女性名詞を間違って使ってもフランス人は理解できます。しかし、すべての会話が間違っていたらさすがに不愉快に感じてしまいます。フランス人の先生が言うように、名詞の性によって違う冠詞のパターンを最初に覚えて、次に単語はすべて冠詞とセットで発音し、語感で覚えてしまうのが基本です。(冠詞:le/la,un/une)外国人が大人になってから単語をがむしゃらに覚えるのはたいへんです。ここでは単語のスペルから男性名詞と女性名詞を見分ける方法を紹介したいと思います。
●女性名詞→ 語尾が-eで終わるもの、-ion、-aisonで終わるもの。
●男性名詞→上記以外。
●例外→上記女性名詞に多い特徴をまず覚えて、それ以外は男性名詞の確率が高いと考えます。ただ、例外も多く、例えば女性名詞に多い-eで終わる単語で男性名詞もあります。
●例外に多い傾向→語尾が-age,-isme で終わるものは語尾が-eでも男性名詞。医学、政治などに関わる単語は語尾が-eでも男性名詞である場合がある(昔は男性中心社会であったことが垣間見えますね)。
外来語・新語は男性名詞が多い。
いかがでしょうか? これらはあくまでも傾向としてなので、100%ではありませんが、男性名詞・女性名詞、それぞれに多い傾向を覚えていれば日常会話においてはそれほど困らないでしょう。上記の傾向以外にも例外は有りますが、単語をたくさん覚えていく過程で「例外に多いパターンのようなもの」が見えてくるようになります。日常でよく使う単語は冠詞とセットで発音し、語感で覚えましょう。La maison (家 女性名詞)、Le fromage (チーズ 男性名詞)……