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バレンシアを代表するふたつの広場の変身

田川 敬子

田川 敬子

スペイン特派員

更新日
2021年9月30日
公開日
2021年9月30日
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バレンシア中心部のふたつの大きな広場といえば、市役所広場(Plaza del Ayuntamiento)とレイーナ広場(Plaza de la Reina)。市役所広場は名前の通り市庁舎に面した広場で、3月の火祭り時には最終日の最後の最後に燃やされる巨大なオブジェや連日の爆竹ショーが開かれる場所です。かたやレイーナ広場は大聖堂に面し、おみやげ屋さんやカフェやバルのテラスが並び、観光バスの発着所もある観光の中心地です。

この2つの広場が大きく変わりました。というか、現在進行形です。

市役所広場は昨年からほんの一部を除き車両の通行が禁止になりました。

〈車両通行禁止になる前の市役所広場全景〉

©TVCB, Valencia. Todos los derechos reservados. www.visitvalencia.com

以前は市バスターミナルの役割も果たし多くのバス停がありましたが、ほぼすべてが移動しました。なんとなくガラーンとしたスペースになり、単なる歩行者天国というイメージで違和感があります。

©TVCB, Valencia. Todos los derechos reservados. www.visitvalencia.com

この広場で話題になっているのが、大きな植木鉢です。下の写真に小さく映っている淡いペパーミントグリーンの鉢が見えますか? これです。私も初めて目にしたときに驚きましたが、美しい広場にまったくマッチしていないのです。これに対する批判がニュース記事になったときには、「これまででもっとも醜い市役所広場になった」という意見もありました。広場の端に車が通る場所があるので境界に何か置く必要があったらしいのですが、とにかく不評。聞いた話ではこれは以前港の方にあったもので、予算がないのでとりあえず使いまわしているだけでいずれほかのものに替わるのだとか。そう願わずにはいられません。

©TVCB, Valencia. Todos los derechos reservados. www.visitvalencia.com

レイーナ広場にはバス停やタクシー乗り場、観光バスの発着所があったほか、地下に大きな駐車場があったため、車の往来がありました。が、この広場からも車をシャットアウトすることになり、現在大々的に工事中です。工事の様子はこちらのサイトからご覧になれます ⇒ https://www.lasprovincias.es/valencia-ciudad/obras-plaza-reina-valencia-20210810182810-ga.html#imagen3

オレンジの木越しに大聖堂を見るのが好きだったのに、木は1本残らず抜かれてしまったようです(涙)

©TVCB, Valencia. Todos los derechos reservados. www.visitvalencia.com

私の住む町にしてもそうですが、広場を改修すると美しさが消えることがたびたびあります。なので、このレイーナ広場がどのように生まれ変わるのか、楽しみな反面、とっても不安なのです。

ちなみに完成予定は2022年4月の予定でしたが、よくある話で工事を始めてみたら予算が足りなくなったこともあり、予定通りには終わらないとのこと。いったい、いつできあがるのでしょう。コロナ禍が落ち着き、日本からの観光客が大勢戻ってくる頃には完成していることを願います。

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