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秋の夜長を楽しむ「フィルム・フライデー」&ウェールズが舞台のおすすめ映画『ドリーム・ホース』

June

June

イギリス特派員

更新日
2021年9月30日
公開日
2021年9月30日
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シュマイ!こんにちは!

9月最終日、ウェールズは秋雨が降る肌寒い1日となりました。

そして秋が深まるにつれ、日の暮れもどんどん早くなってます。

そんな秋の夜長をみんなで一緒に楽しもうとウェルシュプールの隣村、キャッスル・カレニオン(Castle Caereinion)では先日、18ヵ月ぶりに「フィルム・フライデー(FILM FRIDAY)」が開催されました。

▲ 村の公民館に掲示された「フィルム・フライデー」の案内チラシ

2020年3月以降、新型コロナウイルスの感染拡大およびロックダウン措置により、さまざまなイベントが見合わされていましたが、ようやく通常の生活に戻りつつあります。

フィルム・フライデー再開の案内チラシにも"We're back!"の文字が(笑)。そして、今回に限り、鑑賞料(大人£4、小人£2)が無料と太っ腹な開催!

主催者である村の有志グループ(キャッスル・カレニオン・シネマ・クラブ)の気合いを感じました。

▲ シネマ・クラブが配布する「フィルム・フライデー」のプログラム(外面)

今回の鑑賞作品はウェールズが舞台となった実話をベースに制作された映画『ドリーム・ホース(Dream Horse)』(2020年公開)で最初から最後まで笑いと感動が満載のまさに初回にはピッタリのもの。

とても心温まる秋の夜となりました。

そんな、私や村の人たちのささやかな楽しみ「フィルム・フライデー」は村のコミュニティ・ホールで9月から3月の半年間、月にいちど開催されます。

集まるのはいつも地元の顔見知りばかりですが、地域交流の役割も担う大切な憩いの時間です。

そして、ミニ映画館となるその日はミニ・バーもオープン!

▲ フィルム・ナイト限定オープンのミニ・バー

地元のパブからの出張なのでライセンスもあり、種類は限られてますがアルコールも販売してます。

ちなみに無料のスクァシュ(squash)とは水で割った濃縮果汁ジュース。子供用に用意されているようですが、大人でもオーダー可能です。

▲ ミニ・バーのメニュー表

また会場入口ではイギリスのチャリティーイベントには欠かせない? ラッフル・チケット(Raffle Tickets)も販売。

▲ 5枚綴りのラッフル・チケットは各1ポンド。

「ラッフル・チケット」とは欧米でよく行われるチャリティー福引きチケットで、主催者側がさまざまな賞品を用意し、参加者にチケットを販売します。

ナンバリングされたチケットの控えは抽選箱へ、もう一方を購入者が持っておき、抽選で当たれば賞品がもらえるといったとてもシンプルな仕組みで、外れても寄付になるのが気持ちよく参加できる人気のポイントです。

▲ 会場内の様子

会場内は完全自由席で、好きな場所に椅子を動かしてもOK!

上映時間は作品によって異なりますが、いつも途中でトイレ休憩を挟み、ラッフル・チケットの抽選も行うなど、終始ゆるい感じで進行されます。

また、どの作品も英語字幕を入れて上映。耳の遠い人が多いからだそうですが、私にとってもうれしい心遣いです。

来月(10月)は日本でも2021年3月に公開されたアカデミー賞受賞作品『ノマドランド(Nomadland)』。

まだ見ていない映画なので今から楽しみです。

▲ フィルム・フライデーのプログラム(内面)

最後に今回鑑賞した映画『ドリーム・ホース(Dream Horse)』を紹介。

"炭坑が閉鎖された英ウェールズの田舎町で、昼はスーパーのレジ係、夜はバーテンダーとして働く妻ヤンと炭坑夫だった夫ブライアンが競走馬の繁養に乗り出し、その競走馬ドリーム・アライアンスをウェルシュ・グランド・ナショナルに出場させた奇跡を描いた作品"

日本での公開は現在(2021年9月)も未定のようですが、ウェールズらしい自然の景観やウェルシュ(ウェールズ人)の日常生活、ウェルシュなまりの英語など、ウェールズ感満載の作品なので、機会があれば、ぜひご覧いただきたいおすすめの映画です。

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