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Sut Mae!(シュマイ!こんにちは!)
2019年からNetflixで配信されているイギリスの人気コメディドラマ『セックス・エデュケーション』。
ドラマの中で何度も映し出される雄大な自然美に魅せられ、ロケ地となったワイ渓谷近郊の村を巡りました。
前回の記事で紹介した「シモンズ・ヤット」から南下し、イングランドからウェールズへ。
途中、スランドゴ(Llandogo)村を通過した際、ドラマの中で主人公オーティスの同級生アダムとオーラがアルバイトしていた店「Browns Village Store」も発見!
撮影には実在する店がそのまま使われたようです。
そして、向かった先はワイ川沿いの村「ティンターン(Tintern)」。
オーティスたちが通学時に渡る橋として、何度もドラマに登場した「ティンターン・オールド鉄道橋(Tintern Old Railway Bridge)」がある村で中世に栄えた「ティンターン修道院(Tintern Abbey)」の遺跡があることでも知られる場所です。
今回はそんな自然豊かな景観とノスタルジックな雰囲気が人気の村「ティンターン」を紹介します。
コロナ禍が収束したら、ぜひ訪れてほしいウェールズの観光地のひとつです。
■ オーティスたちも渡った哀愁ただよう廃線橋「ティンターン・オールド鉄道橋」
ワイ渓谷から南へと蛇行しながら流れるワイ川に沿って車で進むこと30分、ティンターン村の集落が見えてきます。
そして、村にさしかかるとすぐに見覚えのある古い橋の存在に気づきました。
いったん橋を横目に通過し、修道院前の広い有料駐車場へ。
駐車場からは川沿いの整備されたフットパスを歩いて、村の中心部にある橋へ向かいます。
修道院跡からも橋は見えているので、迷うことはありません。
のんびり風景を楽しみながら、10分ほどで橋にたどり着けます。
途中、フットパスは村の中を通って、カフェや店、バス停が立ち並ぶ車道沿いへ。
橋の手前には「アビー・ミル(Abbey Mill)」という名前の旧水車小屋(Water Mill)があり、現在は土産店やレストラン、カフェが併設された観光客向けの施設となってます。
また139年間使われていたとされる重量4.25トンの水車は2009年に修復されてから、1日数回、定時に15分間作動するよう仕かけられているそうです。
広場になっている施設の中庭からは、橋も望めます。
いよいよ目的の「ティンターン・オールド鉄道橋」に到着。
ワイバレー鉄道の開通(1876年)にともない、1875年に建設された鉄道橋は1901年の運行停止後も馬車鉄道として活用され、現在の名前がつけられました。
そして、1941年に戦争のため売却されてからは公共の歩道(フットパス)となっていて、通行車両は自転車などに限られています。
ちなみにこの一帯はワイ川が国境になっているので、ティンターンの村はウェールズですが、橋を渡った対岸はイングランドなんです。
寂れた橋の上からはドラマのシーンと同じ緑豊かなワイ渓谷の美しい景観が望めます。
ドラマのファンにはたまらない場所です。
こうして、ドラマ『セックス・エデュケーション』のロケ地3ヵ所(シモンズ・ヤット、スランドゴ、ティンターン)を巡ったあとは、いつもの古城&遺跡巡りに路線変更。
駐車場に戻って、「ティンターン修道院」を見学しました。
ティンターン修道院については次の記事で詳しく紹介します。
■ ティンターンへの行き方
・ ロンドン・パディントン(London Paddington)駅から鉄道でブリストル・パークウェイ(Bristol Parkway)駅へ(約1時間15分)。
・ ブリストル・パークウェイから19番バス、17番バスと乗り継いで、チェップストウ(Chepstow)へ(約40分)。さらに69番バス乗り継ぎ、ティンターン(Tintern Abbey または Royal George Hotel)へ(約15分)。