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アフタヌーンティーは1840年頃にイギリスで始まったとされています。もともと夕食の時間が遅かった当時の貴族が、観劇やオペラ鑑賞の夜の社交の前に紅茶と一緒に軽い食事やスイーツを食べていたそうです。
ハワイ王朝最後の王女となったクイーン・リリウオカラニがまだプリンセスだった頃に英国女王50年式典に出席したのは1887年のことでした。きっとクイーン・リリウオカラニもイギリスで本場のアフタヌーンティーを楽しんだことでしょう。
ハワイでは、海を見ながらのアフタヌーンティーが定番です。ハワイの爽やかな風に吹かれながらいただくアフタヌーンティーはハワイでだけ体験できる至福の時間です。
ハワイの高級住宅街のカハラに位置するザ・カハラ・ホテル&リゾートは、ハワイの他のホテルとは一線を画した別格ホテルです。今までにもアメリカ合衆国の歴代大統領や世界各国の皇族が宿泊しています。
そのザ・カハラ・ホテル&リゾートで、新しくアフタヌーンティーが始まりました。毎週土曜日午後、ホテル1階のヴェランダにて開催されています。週に一度だけとあって、なかなか予約の取れない人気プログラムになっています。
席には既にカップとソーサーがメニューと一緒にセットアップされています。食器は全てウェッジウッドのオベロンシリーズ。アジアンテイストなデザインがハワイでのアフタヌーンティーにぴったりです。
しばらくすると、白い手袋を着用したサーバーが紅茶の茶葉のサンプルを持ってきてくれます。全部で12種の中から選びます。ホワイトティーが2種、グリーンティーが1種、ブラックティーのブランドが6種、カフェインの入っていないハーブティーが3種です。
紅茶のセレクションは、1995年創業のハワイの紅茶専門業者であるティーチェスト・ハワイのティー・マスターであるバイロン・グーによるものです。ティーチェスト・ハワイは、今までにもハワイの高級ホテルやレストランとコラボをしてきました。
中でも、私が面白いと思ったのはヴィンテージ1795というブラックティーです。これは、1795年にカメハメハ大王がオアフ島を征服するために最初に上陸したのがカハラビーチだったことをインスピレーションにブレンドされた紅茶です。力強いコクのあるブラックティーでオークと土の香りのする紅茶です。ミルクとお砂糖と一緒にいただくのがおすすめとのことでしたが、私は何も入れずに紅茶本来の味を楽しみました。
アフタヌーンティーは紅茶だけではありません。ザ・カハラ・ホテル&リゾートでのアフタヌーンティーでは、伝統的な3段重ねのティースタンドを使用しています。一番上には2種類のスコーンとパルミエ、真ん中には4種類のサンドイッチ、そして一番下には4種類のデザート。
上の写真は四人分ですが、かなりの量がありました。私は完食できましたが、一緒に行った人はいくつかお持ち帰りしていました。
ビーチとショッピングだけのハワイではなく、ゆったりとしたリゾートライフ。午後にはビーチを眺めてハワイ王朝時代に思いを馳せながらのアフタヌーンティーはいかがでしょうか。コロナ収束後のハワイ旅行の際にはぜひスケジュールに入れてみてください。
■ザ・カハラ・ホテル&リゾート(The Kahala Hotel & Resort)■
・住所:5000 Kahala Avenue, Honolulu, Hawaii 96816
・電話:(808) 739-8888
・アフタヌーンティー営業時間: 14:00~(土曜日のみ)
・予約:opentable.com