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Sut Mae!(シュマイ!こんにちは!)
先日、南ウェールズのアファン渓谷にある「アファン森林公園(Afan Forest Park)」でキャンプとハイキングを楽しんできました。
マウンテンバイクやハイキング、山道トレイルなどアウトドアで人気の森林公園は広さ約120平方キロメートル(3万エーカー)、日本の長野県黒姫にある「アファンの森」のモデルとなった場所としても知られています。
ウェールズ生まれで日本に帰化した作家であり環境保護活動家の故C.W.ニコル(Clive William Nicol, MBE)さんが故郷の南ウェールズで石炭の採掘によって荒れ果てた森を人々が長年の努力で甦らせたことを知り、日本でも森を再生させようと自ら土地を購入して活動を始めたのが「アファンの森」です。
ちなみにアファン(Afan)とはウェールズ語で"風の通るところ"。
今回はそんな素敵な意味をもつ「アファン森林公園」を紹介します。
■ トレイルの起点「アファン・フォレスト・パーク ビジター・センター」
"アファン森林公園を歩く"といっても東京ドームおよそ2600個分の広大な森にはフットパスやトレイルがいくつもあります。
そこで今回はキャンプ場のオーナーさんに勧められた「アファン・フォレスト・パーク ビジター・センター(Afan Forest Park Visitor Centre)」を訪ねました。
ビジター・センターにはカフェやアウトドアショップも併設されています。
ショップにはマウンテンバイクのレンタルもあり、子供用から電動つきと多彩な品揃え。
料金も半日£35~、終日£45~と手頃なので気軽に借りることができます。
そして、驚いたのがマウンテンバイクやサイクリングトレイルの充実ぶり。
案内板にはさまざまなコースが掲載されていて、好みやレベルに合わせて自由に選択が可能です。
もちろん、ウオーキングトレイルの案内板も別にあって、短・中・長距離の3コースがわかりやすく説明されてます。
私たちはその中から、中距離のオレンジコース「River&Railway Walk(4.8km、1.5時間)」を選択。
愛犬と一緒に森林ウオークを楽しみました。
途中、バイクトレイルと合流したり、併走する地点が数ヵ所ありますが、基本的には別ルートで安全に散策できるようになってます。
トレイルは川を渡ると、すぐに森の中へ。
鳥のにぎやかなさえずりを聴きながら、この時期は美しい紅葉も楽しめます。
そして、30分ほどで石段を上るポイントに到着。
道標が随所にあるので、迷うことはありません。
5分ほど石段を上がったあと、トレイルは眺めのいい高台に出ました。
そこはオレンジとブラックコース(長距離)の分岐点でもありますが、オレンジコースを選んだ私たちは左へ折り返すように進みます。
このオレンジコース、復路は鉱山鉄道の廃線跡を歩くため、旧トンネル跡が見どころと案内板には書かれていましたが、この日は途中で迂回の案内板が設置されていて、残念ながらそのトンネル跡へは行くことができませんでした。
それでも、約1時間30分のウオーキングトレイルは天気にも恵まれ、川辺や森、山道と違った景色や黄葉を楽しみながら歩くことができたのでとてもよかったです。
そして、次回は人気のサイクリングトレイルに挑戦し、見逃したトンネル跡にも行きたいと思います。
■ アファン森林公園への行き方
・ ロンドン・パディントン(London Paddington)駅から鉄道でニース(Neath)駅へ(約2時間30分)。
・ ニースから59番または908番バスでフォレスト・パーク(Forest Park)へ(約40分)。
■ Afan Forest Park
・ 住所: Port Talbot SA13 3HG