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ドラム缶でできた浮橋 ~倉敷市玉島~

mami

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岡山特派員

更新日
2021年11月13日
公開日
2021年11月13日
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玉島のレトロな町並みを散策中に玉島図書館を目指して歩くと、その駐車場付近の溜川に一風変わった橋があります。

溜川沿いは遊歩道になっているので犬の散歩やベンチに座っている人などで憩いの場となっています。

SNSなどでも話題になっていて、ちょっとばかり有名な橋です。

さっそく渡ってみましょう!

ご覧のように橋の橋脚の代わりにドラム缶を使っています。ドラム缶を3列、対岸まで35本を連ねています。

見た目はフワフワとして不安定な橋に見えるのですが、意外にもしっかりとしていて揺れることはありません。

水面をのぞくと川の深さはあまりなく、ドラム缶は川底に接地しているようです。増水すると揺れるのかな?

大雨の後にも渡ってみたいです。

橋から見える風景も水運が発達していた時代を彷彿とさせる建物が残っています。

反対側の川上は水鳥が多く、ねぐらに適した葦もあります。

これから冬になるとさまざまな鳥が集まりバードウオッチングスポットとしても魅力あふれる場所になるようです。

古い倉庫のような建物に紅葉した蔦が絡まっています。なかなか、すてきな風景です。

浮橋を渡り切って図書館の方を振り返ります。県南も少しずつ紅葉の季節を迎えています。

溜川の下流には玉島港があり、この辺りは物資を運ぶための水路が入り組んでいます。

川沿いの建物はどこも水上に迫り出し、川岸へ降りる階段のある家もあります。この風景も水運が人々の生活と密接につながっていたことを物語っているようです。

この風景、東南アジアの水上生活のようにも見えてビュースポットです。

ドラム缶の浮橋の近くにある橋には、古い時代の水門が今もたたずんでいます。

橋を渡り小径を進むと先月ご紹介した通町商店街に突き当たります。

実はドラム缶の浮橋は、この商店街には駐車場スペースがなく不便だったので昭和54年に溜川を挟んだ空き地に駐車場を造ったときにできたものということです。

かつては、商店街に面した町屋の跡らしい基礎の延べ石だけが残る敷地がいくつもありました。

この日は11月3日の文化の日だったので商店街には日の丸の旗が翻っていました。

祝日には国旗を掲揚するというのも昭和の頃は普通にありましたね。

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