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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。
今年もやってきました、八ヶ岳颪(おろし)。
21年前に越してきたときには、もうびっくりしました。この風の強さ。木枯らしの冷たさ。
上の写真は、10月末に北杜市明野町から撮った八ヶ岳は最高峰、赤岳です。
美しいですねえ。けれど、この美しさと冬の厳しさとは表裏一体。八ヶ岳から吹き下ろしてくる木枯らしは「八ヶ岳颪」と呼ばれるんですが、きのうは普通に立っていてもよろけてしまうほどの強風でした。
秋晴れのなか、毎年10月に初冠雪を迎える八ヶ岳。
その後、11月のやわらかな小春日和に雪を解かし、また降らせて雪化粧をして、というのを繰り返して、春一番ならぬ冬一番。八ヶ岳下ろしが吹き荒れる日を迎えるのです。
うっすらと雲が泳いでいるこの状態で吹き荒れることは、あまりありません。
こういう感じに雲がぺったりとのっかった風景が見られると、地もとの人は「八ヶ岳颪が吹く」ことをよーく知っていて、越してきた頃に教わりました。
八ヶ岳颪には、八ヶ岳に降り積もったこの雪が混じって飛んできます。晴天のなか、頬を撫でる雪。「風花」と呼ばれる現象を見られるのは、八ヶ岳の麓に暮らしているからこその体験です。
わが家は北側の窓がピクチャーウインドウになっているのですが、「八ヶ岳が見える場所=八ヶ岳颪が吹いてくる場所」という方程式が地もとの人にはちゃんとわかっていて、誰も家を建てようとは思わない土地でした。移住者だからこその選択です。
でも、こんな夕焼けが部屋から見えるのって、素敵でしょう。
こちらも、窓から見た朝焼けです。
さあ、これから寒くなっていきますよ。
2021年11月24日のきのうは、北杜市大泉町で最高気温7.9度、最低気温2.8度。最大風速は8.5mでした。
風の強さは、場所によってまったく違うので数値で表すことができないところも大きいです。
北杜市に移住を考えている方は、これからの木枯らし吹く季節にぜひ一度遊びにいらしてください。
山々が澄んだ美しい姿を見せるのも、これからの季節です。
この風景を実際に目にして体感したら、北風なんて何のそのと思えるかもしれませんよ。