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フランス人が使うちょっと変わったフランス語表現、今回は「 sortir les violons 」です。
「 violon 」は「ヴァイオリン」です。
「 sortir 」は「外へ出る、出かける」の意味でよく使いますが、「取り出す」という意味もあります。
「 sortir les violons 」を直訳すると「ヴァイオリンを取り出す」ですが、フランス人はどのようなときにこの表現を使うのでしょうか??
映画やTVドラマの悲しい場面でヴァイオリンの切ない音色が流れたりすることがありますよね。
「 sortir les violons 」は、「人の心を動かす、感動させる」というニュアンスで使います。
例えば、彼は悲しい思い出を語り、それを聞いた彼女が心を打たれて泣いてしまった、というような状況で「 Il a sorti les violons et elle a versé des larmes.(彼がヴァイオリンを取り出し彼女は涙を流した)」のように言ったりします。つまり、実際にヴァイオリンを取り出したわけではなく、「心を打つ話をして感動させた」という意味です。
ヴァイオリンの音色、フランス人の心にもグッとくるようです。
■地球の歩き方フランス/コートダジュール特派員ブログでは楽しい話題、すてきな写真をお届けできるように引き続き努力していきたいと思います。厳しい状況が続いていますが、今年2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
■フランス人が使うちょっと変わった表現はこちらから
「 C'est pas versailles ici ! 」
「Il n'y a pas le feu au lac」
「 C'est le pompon! 」
「 coup de bambou à la pompe 」