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スペインのクリスマスの料理は地方によっても異なり、バラエティ豊かです。共通しているのは、前菜にエビを食べることでしょうか。クリスマス前には市場やスーパーにエビが並びます。
バレンシアの一部地域では、25日の昼食にプチェロ・バレンシアーノを食べる習慣があります。いわゆるコシードですが、ぺロタ(ボールの意味)と呼ばれる大きなミートボールが入っていることが特徴です。
具材は、鶏肉、豚肉、牛肉のほか、豚の白ソーセージ、カブやナピコル、チリビアス、にんじん、じゃがいもといった根菜、ひよこ豆、アセルガなどの葉野菜も使います。これをコトコトと時間をかけて煮込みます(時間を取らない圧力鍋は大活躍)。
できあがったら具材は取り出し、出汁にフィデワ(細く短いパスタ)かお米を入れて前菜にして、その後にメインとして具材をいただきます。私は前菜の出汁にも具材を入れて食べるのが好きです。
寒い季節にぴったりの滋養あふれた味わいなんですよ。具材を全部お鍋に入れて煮るだけなので、私の数少ないスペイン料理レパートリーのひとつでもあります。家庭の味なのでなかなかレストランでは食べられない料理なのですが、もし見つけた時はぜひお試しくださいね。