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オミクロン株の感染拡大が著しく、一転して自粛ムードになってきた岡山県です。
岡山県久米南町では1月中旬にお正月のお飾りを炊き上げる「とんど焼き」が行われますが今年2022年も昨年に続き中止のようです。
神社で行われる「とんど焼き」とは、ひと味違い「毎年行ってみたい!」と思うくらいバラエティに富んだ、1日楽しめるお祭りです。
今回はこの行事を取材する予定にしていましたが、中止になったので過去の写真をもとに紹介します。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いた年には、ぜひ立ち寄っていただきたい祭りです。
とんど焼きが始まるまでにさまざまなアトラクションがあります。
これは「北山神社神楽保存会」の方々の奉納舞いです。
神楽というと島根県の石見神楽を連想しますが、この神楽は獅子舞に近いものです。
そのほかにも餅つき、バナナのたたき売り、鶴丸太鼓と続きます。
途中で抽選会があり、この年の特賞は「『蟹ツアー』にペアでご招待」でした。
模擬店は、うどん、焼きそば、おぜんざいなどがあるので、ここでお昼ご飯もすませることができます。
やはり人気があるのは温かい柚子うどんでしょうか。
柚子は久米南町の特産品です。
七味をたっぷり振りかけて、「辛い!でも温まるぅ。」
うずたかく積まれた、門松、お飾りやお守りなど。
午後からの火入れに向けてお飾りが集まってきます。
いよいよ、始まります。
お焚き上げは神事なので、神主さんが祭壇に来られ詔をあげ、積み上げられたお飾りに点火されます。
火が入り、煙が立ち昇ります。
燃えさかる炎と熱風。
「あの煙はシャッターチャンスですよ」と商工会の会長さんが指さしてくれました。
逆巻くようなすさまじい煙は、まるで龍神が天に昇っていくようです。
時折、風に煽られ、炎が翔龍のような火柱になります。
炎の音も大きく、竹が豪快な音をたてて破裂し、いつもながら迫力のあるお焚き上げです。
お飾りについた年神様をお送りし、無病息災を祈ります。
お正月の行事は飾るだけではなく、後片付けにもたくさんの福が隠れていますね。
「煙を身体に当てると丈夫になる」「お尻を温めると長生きする」などなど。
日本人でよかったなぁと、ほっこり感じます。
炎が燃え盛るのを眺める人々の手には竹が握られています。
炎が落ち着いたら、「待ってました!」とばかりにお餅を挟んだ竹竿がいっせいに残り火の上にかざされます。
残り火で焼いたお餅を食べると病気をしないと云われています。
すっかり燃え尽きたら、お楽しみの餅投げが締めで、ついつい最後まで見届けてしまいます。
背の高い夫は手を伸ばすだけでお餅をキャッチできるけど、背の低い私は上空でキャッチはムリ。
人の間に落ちたお餅をあっちにウロウロ、こっちにウロウロと拾い集めるのが精いっぱい!
でも、夫と同じだけ拾いました!
今年は中止なので2014年と2019年の写真をもとに編集しました。
■くめなんとんどまつり
・住所: 〒709-3617 岡山県久米郡久米南町下二ケ1367-1 「道の駅くめなん」の東側
・交通アクセス: (車)中国自動車道院庄ICから約30分、山陽自動車道岡山ICから約40分
(公共)JR津山線「弓削駅」からタクシー約5分
・駐車場: 普通車81台(身障者用4台)、大型車9台