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2月24日まであと少し エストニアの独立記念日まであと少し

Chisato

Chisato

エストニア特派員

更新日
2022年2月11日
公開日
2022年2月11日
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Tere!(エストニア語で「こんにちは」の意)

今回は少しまじめなお話です。

2022年2月24日まであと少しです。2月24日はエストニアの独立記念日です。

エストニアは1918年にソ連から独立した国ですが(1917年にロシア革命が起こり、ロシア帝国は崩壊しています)、1940年以降ソ連→ナチス・ドイツ→ソ連に占領され、1991年に独立回復した経緯があります。そのためか私のなかではエストニアは独立30年目の国という印象があります。たとえばエストニアの人たちは国旗をことあるごとに振りますし、国旗カラー(青黒白)を用いた服装を好む人がいますし、エストニア語の歌を外で歌うと泣いたりしているので(占領下、外で集まってエストニア語の歌を歌うことは禁止されていました)。それにエストニアのスーパーではパンや卵と同列で国旗を売っているので(そして買っていく人も見かけます。まだ必要なの? もっと欲しいの? とびっくりしてしまいます)、国なんてあって当たり前の日本から引っ越してきた私としては少なからずカルチャーショックを受けました。

少し話は飛びますが、私はエストニアに引っ越してくるまでひとつひとつの国が独立できているのはとてもいいことだと思っていました。今でもいいことだとも思っていますが、独立はいい面だけでなく大変な面もたくさんあって、エストニアが小国ということもありますが独立を維持し続けるには努力が必要であったり背に腹はかえられぬことがあったりして、独立のありがたみとともに重さを感じています。

さらに話は飛びますが&以前もここに書きましたが、エストニア語で独立は「vabaduse」といいます。この「vabaduse」には独立という意味のほか、自由という意味もあります。独立と自由を別のものとして使い分ける日本と同じものとして受け止めるエストニアの考え方は異なるのだろうなと感じています。

最後に伏線を回収するため、最近友人からのメールに書いてあった、芥川龍之介の有名な一文を載せたいと思います。

「自由は山嶺の空気に似ている。 どちらも弱い者にはたえることはできない。」

このブログが自由と独立について考えるきっかけになることを願って。そしてコロナの終息を願って。

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