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阿智へ続く路地をぶらぶら歩いていくと阿智神社の鳥居に到着しました。
ここから長い長い階段を登っていきます。
途中でちょっと、振り返ると美観地区が鳥瞰図のように見えます。
息が切れそうになるころに見えてきたのが拝殿です。
ここは創祀1700年を超える古社で、航海の安全を司る宗像三女神を主祭神としてお祀りしています。今は海が見えませんが昔はこの近くまで海岸線があったそうです。
昨年のお正月は「スマホでお賽銭」というアプリの案内がありましたが今年は見当たりませんでした。
やめちゃったのかな?
やっぱり、お賽銭は鈴を鳴らして神様に合図を送りお賽銭を入れる方がしっくりしますね。
阿知神社は鶴形山の山頂に鎮座する倉敷の鎮守です。
白壁の蔵と洋館が建ち並ぶ倉敷美観地区が手に取るように見えますね。
500以上の伝統的な建物が今も残り、江戸時代後期から戦前までの建物が約9割を占めているんですよ!
右端の四角い屋根の建物は、倉敷公民館で外壁は白壁と小さな窓、倉敷格子、貼り瓦など美観地区の伝統的な街並みを意識して建築家・浦辺鎮太郎によって設計されました。
その奥の緑の屋根の洋風建築物は旧中国銀行の建物でしたが、昨年の秋、大原美術館の「新児島館(仮称)」として暫定開館しています。建物は大原美術館の本館の設計を手がけた薬師寺主計により1922(大正11)年に完成しました。
私が訪れた日は、岡山県への「まん延防止等重点措置」適用期間中で、2022年3月6日(日)まで臨時休館でした。ルネサンス調の円柱やステンドグラスが印象的な建物で、近いうちに再び訪れてみたいと思っています。
さらに奥のオレンジ色の瓦屋根は先月紹介した有麟荘で、さらにその奥は大原美術館です。
本殿奥の菅原神社です。ここには学問の神様菅原道真を祀っています。小さいながらも梅の木があります。
咲き始めたばかりですが、この木です。
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という、道真の和歌が浮かんできます。
最後にやってきたのは、まだまだ蕾もかたい桜です。
阿智神社といえば「阿智の藤」と呼ばれる「あけぼの藤」が有名ですが、この桜は「阿智の神代桜」です。
山梨県北杜市武川町から贈られた樹齢2000年といわれる日本三大桜の「神代桜」の苗木を植栽しています。そのお返しとして「阿智の藤」を差し上げているそうです。
いかがでしょうか?四季折々に楽しめる阿智神社は倉敷美観地区に来られた時にはぜひ訪れていただきたい場所です。