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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。
樹齢およそ330年とも言われる県指定天然記念物「慈雲寺のイトザクラ」が、きのう2022年4月1日満開を迎えました。(写真は、3月31日のものです)
門をくぐると、思わずため息を漏らしました。その大きと美しさに圧倒されました。力強いパワーみたいなものを感じ、しばし見とれてしまいました。
ゆっくりと近づいて。
しだれ桜のなかでも、こうして糸を垂れるように咲くのでイトザクラと言うんですね。
エドヒガンザクラの変種で、濃い目のピンクの花が特徴だとか。かわいらしいです。咲きそろう前の濃いピンクが魅力的と満開の知らせを前に訪れる人も多いそうです。
本殿の正面には広々としたウッドデッキが遊歩道になっていて、そこから撮影すると全体像が撮れました。高さは14mもあるそうです
社務所で御朱印(300円)をいただきました。
「慈雲寺」は、聖観世音菩薩が本尊さまの臨済宗 妙心寺派のお寺で、南北朝時代の暦応年間(1338~1342年)に京都と鎌倉を往来し、京都の天龍寺などを開山した僧として有名な夢窓疎石によって開かれたと伝えられています。
樋口一葉の文学碑です。一葉の両親は、慈雲寺の寺子屋に通っているときに出会い、その後江戸へ。それから15年後に一葉は生まれました。「にごりえ」「たけくらべ」「十三夜」などの秀作を残した一葉のルーツに思いを馳せ、時の流れの不思議を感じました。
「慈雲寺のイトザクラ」観に行ってよかったです。
濃いピンク色に咲きしだれる様子に心がほっこりとしただけではなく、長く歴史を見てきた桜の古木が発する大きなパワーをもらったような気がしました。
皆さんも、感染対策をしっかりとして、訪れてみてはいかがでしょうか。
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■天龍山 慈雲寺
・住所: 山梨県甲州市塩山中萩原352
・電話: 0553-33-9039
・URL: 慈雲寺
・富士の国やまなしURL: 慈雲寺
*駐車場: 桜の時期のみ有料 500円(イトザクラの保護協力金)