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全国各地にご当地ラーメンがありますが、北海道はラーメンの聖地のひとつ。最近は、札幌のしょうゆラーメン、旭川の味噌ラーメン、函館の塩ラーメンといった定番の味に加え、さまざまな味のバリエーションと見た目にも華やかなラーメンが増えました。そして2022年4月23日、北海道のラーメンスポットのひとつ札幌にまた新たなラーメン店「中華そば 色即是空」がオープン。
▲札幌駅北口より車で約15分の「中華そば 色即是空」
札幌駅から北東方向へ約4.0km(車で約15分)、札幌丘珠空港から南東へ約4.5km(車で約15分)の場所に位置する東区本町。
そこを通る札幌環状線(道道89号)沿いにオープンしたのが「中華そば 色即是空」です。
札幌駅、札幌丘珠空港どちらからも車で約15分。
店舗には車3台分の駐車場があり、1台は店舗建物すぐ横に、2台は最寄りの専用パーキング(「本町2条5丁目パーキング」の1番と3番)に停められます。
幹線道路の札幌環状線沿いにあり、周囲には飲食店も多く立ち並ぶエリアです。
お店にかかっている「色即是空」の文字ををロゴ化した模様を染め抜いた大きな暖簾が目印。
北海道といえば、"黄色い縮れ麺"のラーメンが主流ですが、あえて"中華そば"と冠した「色即是空」は、北海道産の素材にこだわった2種類、4つの味のラーメンを提供するお店です。
暖簾をくぐってお店に入ると真っ先に目に入る大きな時計。
白い壁に描かれた花の絵と壁時計のシンプルなデザインが印象的です。
席はカウンターのみの全8席。
ひとり分の席はゆったりとした幅で、高さ高めのパテーションで仕切られています。
色即是空は、入口を入って左手の券売機で食券を購入するスタイル。
ラーメンのメニューは「淡麗醤油」「淡麗塩」、「白湯醤油」「白湯塩」(各900円)の4つ。
麺の種類はスープに合わせた特注麺を2種類使っているそうで、いずれも原材料は北海道産小麦。
スープは、北海道産丸鶏の鶏ガラベースに羅臼産昆布、煮干しの和ダシをブレンドしており、メニューによってブレンドの比率を変えているそう。
煮干しは数種類を使用しているそうです。
では、さっそくいただきます!
ひときわ大きなチャーシューが魅惑的な「端麗醤油」(900円)。
スープは、九州と香川の蔵元がつくる甘めの醤油をブレンドしたスープです。
ラーメンの具は、磯海苔と三つ葉、味のアクセントにタマネギも入っています。
見た目には、海苔が入った昔懐かしい純和風ラーメンを思い出す具材のラインアップ。
そして存在感がある"チャーシュー"は、こだわりの"留寿都村産ポーク"のロース肉だそう。
チャーシューが完成するまでには、数十種類もの食材を検討し選りすぐったそうです。
これまで食べたラーメンのチャーシューの印象とは異なり、とてもしっとり。
のど越しがよいチャーシューは、北海道留寿都村(るすつむら)産豚ロースを低温で調理しているそう。
スープを飲んでみると、煮干しと甘味が際立つふくよかな味。
食べたことがある和風醤油味とは異なる印象で、和ダシと甘さが特徴のスープは、和食をいただいている感覚のテイストです。
初めてのタイプのラーメンスープですが、舌になじみ深く落ち着く風味。
醤油味のスープに合わせた麺は太い"手もみ縮れ麺"。
モチモチの食感が、甘め和ダシ醤油スープによく合います。
醤油の芳ばしい香りも鼻に抜けます。
一方、淡麗醤油のスープとは対照的な「淡麗塩」(900円)。
美しい透き通ったスープ、そして次に具材が目に留まります。
スープは口に含むとおいしい和ダシを感じますが、淡麗醤油とはまた違う和ダシ感。
身体に染み入っていくような味わいの淡麗塩のスープは、いつまでも飲み続けられそうな味です。
そして「淡麗塩」に使用する麺は、北海道産小麦の全粒粉で作った中細ストレート麺。
全粒麺は、さらにのど越しよくツルツルといただけて、噛み応えはしっかりモチモチ。
麺の香りもひと味違います。
淡麗塩の具材も印象的でした。
色鮮やかに乗っているグリーンは、豆苗。
そしてメンマが太くしなやかでおいしい!
鶏白湯(900円)は、ぐっとまろやかなスープに。
"淡麗"とは具材の趣きもさらに変わり、野菜トッピング。ミョウガも入っています。
スープの味に合わせ、淡麗とは対照的に薄くスライスしたチャーシューは、バラの蕾のよう。
どこか見目麗しい雰囲気の"鶏白湯"は、塩・醤油とも淡麗塩と同じく全粒粉の中細ストレート麺。
濃すぎない白湯スープと喉越しがよい全粒面は、ほどよい旨味でスルスルといただけました。
ほんのり感じる和ダシの風味も、つい飲み進んでしまうこの鶏白湯醤油スープのポイントかもしれません。
こちらは鶏白湯塩ですが、「特製トッピング」(400円)でグレードアップ。
特製トッピングは、留寿都村産豚ロースのチャーシュー2枚、軟白ネギ、栗山町酒井農場から直送される新鮮玉子の味玉子のセットです。
贅沢な"ロースチャーシュー"2枚は、具材に含まれる薄切りチャーシューよりも厚くカットされ、さらに2枚あるので存在感は倍増以上。
"淡麗"の厚切りチャーシューとも切り方が違い、いずれのチャーシューもスープとの絡み方が異なり三様に楽しめます。
しっとりした味わいの特製トッピングチャーシューは、スープと絡めつつ、心行くまでその味を堪能できます。
このほかメニューには、味玉(150円)、磯海苔(150円)、チャーシュー(350円)を単品で追加トッピングできるほか、せたな町産の農場直送"ななつぼし"のライス(150円)、そのご飯をしっとりチャーシューでいただく「レアチャーシュー丼」(350円)があります。
ラーメンメニューは、「淡麗」と「鶏白湯」がそれぞれ醤油と塩の2種類ですが、同じ淡麗、鶏白湯でも醤油と塩ではまったく異なる味わいを楽しめるので、それぞれが違うお店4店舗のラーメンのよう。
どれもそれぞれの個性あるおいしさで、これが1番!とは決め兼ねたのですが、それぞれのラーメンに切り方を変えて入っていた留寿都村産豚ロースのチャーシューに心を奪われ、実は「レアチャーシュー丼」はどのような切り口で仕上げているのかにも興味津々です。
とはいえ、強いてあげるなら、最も印象的だったのは、淡麗醤油でしょうか。
煮干しの味がはっきりとわかるのに、魚の香りと味が強すぎない絶妙のバランスは、もう一度味わってみたいです。
2022年4月23日オープンの「中華そば 色即是空」。
札幌に立ち寄る際は、「味、見た目を追求した常に進化を目指していく らーめん。」(フライヤーより)の「色即是空」で、「この世には唯一不変の存在はない」という名前が表す通り、選りすぐりの北海道産素材を使って"進化するラーメン"を味わってみてください。
【中華そば 色即是空】(しきそくぜくう)
・住所: 札幌市東区本町2条5-6-12 坂野コーポ1階
・TEL: 011-776-6336
・営業時間: ランチタイム 11:00~15:00 ディナータイム 17:00~22:00(L.O 21:30)
・定休日: 水曜日
・駐車場: 3台
・アクセス:
JR「札幌駅」より車で約15分(約4km)、「札幌丘珠空港」より車で約15分(約4.5km)
地下鉄東豊線「環状通東」駅より車で約5分、徒歩約20分(約2km)
バスで「環状通東駅」停より東60・北15条線白石駅方面乗車、「本町2条8丁目」停下車(所要時間約6分)、徒歩約5分(350m)
・Instagram: https://www.instagram.com/sapporo_szekuu/