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津山城を中心にして東にある城東地区を紹介していましたが、今回から西にあたる城西地区を紹介しましょう。城西地区は寺町と商家で形成され、下町っぽい雰囲気が残っています。
写真のあたりは西寺町といい、津山藩は各宗派の寺院を集めて寺町にしました。髙い漆喰の塀と豪壮な仏閣建築が凄然と建ち並び、右を見ても寺、左を見ても寺、隣も寺ばかりです。
本家のお寺もこの中のひとつですが、今回もどこだったか迷ってしまいました。
この地域だけで15ヵ寺もありました。
これだけの寺院が集められたわけは、武家諸法度で城の新設が禁じられていた江戸時代に新設することを咎められない寺院を建立し、津山城の防衛システムにしたからだそうです。
愛染寺の鐘楼門は檜皮葺で400年近く前のものでした。
門の両サイドには迫力のある仁王さまもいらっしゃいましたよ。
創建は慶長10(1605)年で山門は正保元(1644)年に造営されました。おそらく、いちばん古い寺院ではないでしょうか。
写真がないのですが、愛染寺の左にあるのが津山城下町最大の本堂をもつ、広い敷地の妙法寺です。
赤門が目にあざやかな寿光寺。
城西地区だけでなく城東地区にも出雲街道から山側へ上る高台に寺町があったそうです。「寺下通り」と名前がついた道沿いに7ヵ寺ほど残っているそうです。
この西寺町の散策には来年の4月11日まで「先達といく おかげめぐり ~僧侶の案内で寺社を巡るまち歩きツアー~」というイベントが開催さてています。町歩きの他にも普段は立ち入れないお堂やご本尊様を案内してもらえ、抹茶をいただける抹茶コースのほか、写経や座禅 / 瞑想のプチ体験ができるコースが選択できます。