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城西地区にはもうひとつ城西浪漫館という洋館があります。
大正時代に建てられた旧中島病院の本館です。
木造2階建てで正面にドームを配し、窓や軒裏などの繊細な装飾が見事な、国の登録文化財です。
建物の中は1階はみやげ物屋さんと喫茶店、2階は自由に見学ができて、中島病院の歴史を知ることのできる展示室と5つの部屋はレンタルギャラリーとなっていました。
階段の手すりひとつを見ても凝った造りになっています。
この建物の中でいちばん格式の高い部屋で院長室として使われていました。
上げ下げ窓や格天井で和洋折衷的なインテリアでした。
部屋からは津山城の櫓も見えました。
もう2週間早く来ていたら、あの緑の木々はすべて桜色だったと思います!
院長室の隣のこの部屋は、病室の中でもいちばんいい特別室でした。
内閣総理大臣の平山騏一郎氏もこの部屋に入院されていたとか。隣には院長室があるので手厚い看護が受けられそうですね。
部屋ごとに異なる材質の大理石を使った暖炉も見どころのひとつだそうです。
玄関とバルコニーの柱がコリント式というのがおしゃれでした。
1階の喫茶室には江戸時代の味に近づけた榕菴珈琲というコーヒーがあり、夫はカフェの方から「普段は1000円ですが、今日は特別に600円で提供しています」と、案内されたそうです。
でも夫は600円でも「高いなぁ!」と思ったそうです(帰って調べたら珈琲2杯ぶんにお菓子がついていました)。
「珈琲」と書いて「こーひー」と読む当て字を考えたのが、幕末の津山藩医宇田川榕菴(ようあん)だったので、その珈琲は榕菴珈琲と名づけられていました。
車に戻ってから、その話を夫から聞き、榕菴珈琲なら、豆を売っているところを知っていたので前出の和蘭堂(おらんだどう)へ行き榕菴珈琲の豆を買い求めました。
■城西浪漫館
・住所: 岡山県津山市田町122番地
・電話番号: 0868-22-8688
・営業時間: 9:00~17:00
・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
・駐車場: あり
・アクセス: (車)中国自動車道津山IC・院庄ICから約15分、(公共)JR津山駅から徒歩約20分