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こんにちは~。岡山特派員のmamiです!
感染対策とバランスを取りながら日常生活を取り戻し始めていますが、県内でも、徐々にイベントや祭りなどの再開へ向けて準備が進められています。来週末に行われる、60年の歴史を持つ「後楽園 お田植祭」もその一つです。今回は、過去に撮った写真をもとにお田植祭の様子をご紹介しますね。
「お田植え祭」は、岡山県指定無形文化財「哲西町の太鼓田植保存会」の方々が披露してくださいました。「太鼓田植」とは、岡山県の北西部で伝承されている田植え行事です。古くは田楽として平安時代から伝えられています。「さげ」と呼ばれる男衆の打つ太鼓と、田植え歌にあわせて「早乙女」が田植えをします。花がさ姿の早乙女の中には、子ども達もまざっていました。お年寄りだけで保存しているわけではないようでした。
重労働の田植えを、太鼓にあわせて楽しくやることで、能率を上げ疲れを癒やすと共に田の神を讃え、秋の五穀豊穣を願う共同作業として永く伝承されていたそうです。農業の機械化と伴に廃れてしまいましたが、県北では、多くの地域がこのような形で田植えをしていたそうです。あかね色のたすきに黄色い帯が梅雨空の下、色鮮やかに水田に映えていました。
水田の隣には蓮池があります。後楽園では来月、7月3日に観蓮節もあります。この日だけ朝4時から入園できて、夜明けとともに開花する蓮の花を愛でます。以前はお茶会もありましたが、残念なことに今年はないようです。一度参加したことがありますが、早朝のお茶会も、いいものでした。
私が撮影をした年は、午前中の田植えが終わると、午後からは「神代郷土民謡保存会」による太鼓田植えでしたが、今年は午前、午後とも「哲西はやし田植え保存会」による田植え踊りと太鼓田植えになります。
また、先着順で定員になり次第締め切りですが、一般の方も早乙女と一緒に田植え体験ができるそうです。