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パリにマタニティマークは必要ない!?

HIROMI

HIROMI

東京特派員

更新日
2022年6月14日
公開日
2022年6月14日
AD

Bonjour こんにちは!

日本ではすっかり根付いたマタニティマーク。

実はフランスにはマタニティマークがありません。妊婦さんは生活をしていて困らないのでしょうか?

私の経験では、妊婦さんは必ず席を譲っていただけるということ。初期の周りに気づかれないうちは我慢されている方もいるのかもしれませんが、妊婦さんを見かけたら、譲りましょうか、のお声掛けは必ずされます。

これは妊婦に限らず、お年を召した方や具合の悪そうな方がいらした場合もそう。みんなすぐに席を立って譲ります。そしてその方が無事座れるまでみんなで見守ります。

通勤などで使う、メトロに乗る乗車時間が東京などに比べると圧倒的に短いことも関係しているかもしれませんが、フランスでは席を譲りあいます。

それは交通機関に限らず、薬局やスーパーのレジ待ち、美術館の列などでも。お先にどうぞと声掛けされる頻度はとても高いのです。

そしてまた、マタニティであろうとなかろうと助けが必要な人には手を差し出す社会でもあります。それが当然のことだからです。

通りで転んだ子どもがいたら、見知らぬ人でも助け起こします。

ものを落とした人がいたら拾うのを手伝います。道に迷っている人がいれば、教えます。

お互い同じ街の住民として当然のことで、狭いパリでは皆がご近所さん。人との距離感が人間関係においてもとても近いのです。

よく、パリの人は冷たいという意見を耳にしますが、私はそう感じた事は一度もありません。

接客業においては意識や働き方のスタイルの違いから冷たく感じることがあるかもしれません。それも単に機嫌が悪い日であったり、気づいていないだけ、ということもよくあります。話しかけるとパッと笑顔に変わる人も多いものです。

パリは、マタニティマークが必要のない街です。

大都市になればなるほど、目の前の人との関係が希薄になってしまうのは残念です。

社会において目の前の人に親切にできなくて、大きな視点など持てるものでしょうか。

それではまた、à bientôt!

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