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土偶に会いたい!八ヶ岳山麓で”縄文”の御朱印を集めよう~「三十三番土偶札所巡り」

水月

水月

山梨特派員

更新日
2022年6月15日
公開日
2022年6月15日
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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。

見てください、この美しい土偶。なんとも厳かな雰囲気を持っていますね。

「ミスいしのつぼ」と呼ばれる美人さん。美土偶です。時間を忘れ、じっと見つめてしまいました。ということで、御朱印を集めながら縄文時代の土偶や土器を訪ねて鑑賞してもらう「三十三番土偶札所巡り」を紹介します。

山梨県の北部には、隣接する長野県とのあいだに八ヶ岳連峰がそびえています。その八ヶ岳周辺には縄文時代の遺跡が数多く発掘されていて、2018年に「星降る中部高地の縄文世界」として日本遺産に認定されました。

そんな縄文文化に触れ親しんでもらおうと、山梨&長野で「三十三番土偶札所巡り」が行われています。

「韮崎市民俗資料館」では「ミスいしのつぼ」と「縄文の仮面小町ウーラ」の御朱印をいただきました。そこで見られる土偶や土器が赤い判子になってます。御朱印は、すべて無料です。

「縄文の仮面小町ウーラ」です。韮崎市の後田(うしろだ)遺跡で発掘されたことから、そう呼ばれています。約4,000年前、縄文時代後期の前半に作られた中は空洞になっている土偶だそうです。

専用の御朱印帳(ケースつき)があり、税込1,980円で購入すると、御朱印をいただける場所17施設と33の土偶や土器の名前が載っています。

17施設がわかるマップも、ついていますよ。

「韮崎市ふるさと偉人資料館」の「坂井遺跡の顔面把手」です。

あまりの可愛らしさに、しばし呆然。目が縦になっている土偶は珍しいのだとか。食材を調理する鍋の取っ手だそうですが、お鍋の取っ手にこんなキュートな顔をつけるとは。

御朱印にはナンバーがあり「坂井遺跡の顔面把手」は12番。順番通りに押してもらったり、訪ねた順に並べたりと自由に楽しめます。御朱印をいただくと、その施設を紹介したペーパーを挟んでくれるのもうれしいです。

「史跡梅之木遺跡公園」の「遍照精霊土器」は15番。

「遍照精霊土器」です。

この土器は、どんなふうに使われたのでしょうか。灯りに使われたのか、まったく違う用途があったのか、まだ謎に包まれたままだそうです。

訪ねた施設で、疑問に思ったことを訊いてみるのも楽しいです。ひとつ知るとまたひとつ疑問が沸いてきて、縄文時代に生きた人々にちょっとだけ近づけるような気がします。

およそ1万年以上前から始まったともいわれる縄文時代。ここ八ヶ岳山麓で、人はどのように暮らしていたのでしょう。電気もガスも水道もなくて、火を起こし水を汲み木の実を拾い狩りをして、太陽が昇れば起きて沈めば眠って、もちろんSNSなんかなくて、それでも他の集落とつながっていて……。

出会った土偶が、土器が、想像の翼を広げるヒントをくれるかもしれませんよ。

■三十三番土偶札所巡り

星降る中部高地の縄文世界URL:「三十三番土偶札所巡り」はじまりました

☆史跡梅之木遺跡公園を紹介した記事はこちら

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