• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

土偶に会いたい!〈その2〉南アルプスふるさと文化伝承館~ラヴィ&ピース「三十三番土偶札所巡り」

水月

水月

山梨特派員

更新日
2022年6月22日
公開日
2022年6月22日
AD

こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。前回に引き続き、「土偶に会いたい!」シリーズです。

山梨県南アルプス市「南アルプスふるさと文化伝承館」(通称「み・な・で・ん」)で「三十三番土偶札所巡り」の御朱印をいただいてきました。トップの写真は円錐形土偶「子宝の女神ラヴィ」。国指定重要文化財です。

「子宝の女神ラヴィ」は、およそ5000年前に南アルプス市の「鋳物師屋遺跡(いもじやいせき)」で発掘された土偶です。大きなお腹や反った腰、大切そうにお腹に置いた左手、妊娠時にできる正中線やおへその様子などから、お腹に子どもを宿していると考えられています。お腹の中は空洞になっていて「中空土偶」とも呼ぶそうです。「ラヴィ」は、フランス語の「命」。子宝の女神らしい名前ですね。

「子宝の女神ラヴィ」の御朱印です。御朱印は、どこも無料でいただけます。「み・な・で・ん」では、普通の御朱印と土偶の姿が文字で隠れないタイプの御朱印とを選べました。写真は、土偶の姿が文字で隠れない御朱印です。

「み・な・で・ん」でもらえる御朱印は2つ。こちらは「人体文様付有孔鍔付土器(じんたいもんようつきゆうこうつばつきどき)」です。

なんてユニーク! 3本指で、ピースしているみたい。ワインの樽のようにも見えますね。約5000年前にこんなに個性豊かな土器が作られていたなんて驚きです。有孔鍔付土器とは、土器の口が平らで、その下に刀の鍔(つば)のような帯が付けられ、その上にいくつもの小さな孔(あな)が一定間隔で空けられているものをいうそうです。

食料を貯蔵した、酒造に使った、動物の皮を張って太鼓のように使った、という説があるようですが、はっきりとはわかっていないと言います。

この土器は、この春(2022年4月)公募で名前を募り「ピース」と命名されました。発掘された欠片のピース、平和のピース、3本指のピースから来ているとか。こちらも、国指定重要文化財です。

「ラヴィ」&「ピース」と覚えてね、とかかれていました。

「み・な・で・ん」でも御朱印帳(税込1,980円)を販売しています。ほかにも土偶グッズがたくさん並んでいましたよ。

「南アルプスふるさと文化伝承館」外観です。

こちらでは、「火起こし体験」や「縄文土器の文様カード作り」「土偶のお顔(土鈴)作り」などの体験メニューも楽しめます。訪れた日には、体験学習の小学生達が楽しそうに「火起こし体験」をしていました。(コロナ禍の状況によりますので、お問い合わせください)

いかがですか。

縄文の土偶や土器、おもしろいですよね。

難しく考えず、ちょっとだけ興味を持って、縄文時代の扉をノックしてみませんか。

きっと新しい発見が待っているはずです。

********************

■南アルプスふるさと文化伝承館

住所: 山梨県南アルプス市野牛島2727「湧暇李の里」内

電話: 055-282-7408 FAX 055-285-7113

トップへ戻る

TOP