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前回の記事で紹介した安養寺は倉敷市と総社市にまたがる福山(標高302m)の麓に位置します。
前回の記事はこちら>>花と毘沙門天の寺「安養寺」 ~福山周辺~
福山は低山なので登山初心者にも人気のある山で、4つのルートがほかの山などと一緒に周遊できるので年間を通して足蹴しく通う人も多くいます。安養寺から登るのもひとつの周遊ルートです。
紫陽花を見た後に登るのもいいのですが、この蒸し暑い梅雨の最中に登るのほどの体力もないので、今回は秋に登った福山の写真でご紹介させてください。(ズルしてごめんなさい~。)
安養寺から山の中を登っていくこともできますが、比較的楽な浅原峠の登山ルートです。
霊園が目印です。
登っていくと安養寺から山道の登山ルートと合流します。
比較的歩きやすい山道から、こんなゴツゴツとした岩場になり要注意です。急な坂道なので降りる人と譲り合って下さい。
山頂が近づくと大きな石がゴロゴロと出てきます。この山にはかつて福山城というお城がありました。鎌倉時代末期、後醍醐天皇方が足利軍の東上を阻止するための戦いがあった福山城跡です。
足利軍20万人に対し、福山城に籠城した大井田軍はわずか1500人で、足利軍は2万の死傷者を出すほどの奮戦をしました。しかし、大軍を前には抵抗しきれず落城してしまったのでした。
この時の戦いの顕彰碑があちらこちらにあり、子供たちが無邪気に登って遊んでいました。
ここで壮絶な合戦があったことを知る子は、どのくらいいるのかな?
この戦いの7日後には、楠木正成が戦死した湊川の戦いが行われました。
山頂には福山城址の配置図と福山の全体図がありました。
安養寺から山頂までの距離がザクっとわかると思います。
山頂は眺望が開けています。南を見ると、平野の中央の小さな白い物体が見えると思います。あれが「岡山ドーム」です。私が住んでいる地域になります。
ここから「幸山」コースをたどると巨岩展望台あり、そこからの展望は素晴らしいと登山が趣味の友人から聞いたことがあります。想像するだけでも前方後円墳の丘、五重塔、国分寺跡、鬼ノ城山と見えそうな展望が頭に浮かびます。
低い山なので、春秋の季節の良い時には比較的登りやすいと思います。