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おいしい魚が食べたい、と車を走らせて留萌まで。
日本海オロロンライン沿いにある留萌市は、かつて北海道の日本海側でニシン漁で栄えた町のひとつです。
近年は、カズノコ生産量が日本一の町として知られていますが、留萌近海で水揚げされる魚もまた安くておいしい魚でした!
JR留萌駅から徒歩2分。
留萌駅前通りの交差点角にみつけたのが「きしはた魚店」です。
昔ながらの昭和な店構えの魚屋さん。
とても懐かしい雰囲気で、お店に入った途端に親しみがわきました。
店内は広く、鮮魚や貝類、水産加工品が所狭しと並んでいます。
入口近くに並んでいたのは、貝殻付きの活ホタテ。
大きく、見るからにおいしそう。
そしてこちらはホッキ貝。
札幌では、殻付きホッキ貝はあまり見たことがありません。
このホッキ貝の水揚げがどこかは聞いていませんが、同じ留萌エリアの天塩町は、ホッキ貝の産地だそう。
ホッキ貝といえば苫小牧市としかイメージできませんでしたが、ホッキ貝の水揚げ日本一の北海道は、苫小牧のほかにも全道各地でホッキ貝が水揚げされているからなのだそうです。
それから、北海道の隠れた(?)名特産品、「ミズダコ」。
こちらのお店では、浜ゆでのタコそのままの冷凍していないものを販売していました。
冷凍のタコも十分おいしいのですが、浜ゆでそのままのタコは、さらにおいしそう。
次に目に入ったのは、巨大な「ヒラメ」です!
ものすごく大きいと思いましたが、もっと大きいヒラメも釣れることがあるそうです。
漁港がある街の魚屋さんは、本当に興味深い。
そしてお刺身で食べてもおいしいという「ソイ」。
丸ごと1匹がこの値段で買えるなんて、足しげく通いたいと思うおさかな天国。
極めつけは、こちらの「自家製干しカレイ」。
実は、購入した干しカレイをおみやげとしてうっかり(?)すべてあげてしまい食べることができなかったのですが、食べた人(魚通)によると、塩味も身の干し具合も絶妙で、久しく食べていなかったほどのおいしさだったそうです。
「次回行くことがあれば、買ってきてほしい」とお願いされるほどの味だったそうですが、それはプロの塩加減と、店内で干しているため乾きすぎない点が秘訣かもしれません。
ソイ、干しカレイ、イカなどを購入したのですが、家の冷蔵庫が大きければ、もっと買いたかったと思う魚のラインアップでした。
そして次回は、自分用にも干しカレイを買いたいと思います。
最近は、漁港がある街に行く場合はあらかじめクーラーボックスと保冷剤を用意し必ず魚を買って帰りますが、スーパーの鮮魚売り場に行くことが多く、そこでも「札幌とはひと味もふた味も違うラインアップ」と思い十分満足していますが、留萌の魚屋さんは、獲れる魚がまた少し異なり、興味深いラインアップでした。
この日はほかにも魚屋さんを巡り、「カナガシラ」という魚も購入。
骨が多く食べにくいから、という理由でとても安いのですが、味が抜群によく、煮つけにしても味噌汁にしてもおいしかったです。
きしはた魚店でも「カナガシラ」の食べ方をおしえてもらったのですが、焼き魚でもおいしいそうです。
それぞれの魚に合った食べ方、特にあまり見たことがない魚の調理法などをおしえてもらえるのも、地元の魚屋さんの大きな魅力でした。
鮮魚のほかに海産珍味も販売しています。
地方発送もしているそうなので、魚好きの方は一度立ち寄ってみてください。
【きしはた魚店】
住所: 北海道留萌市栄町2-3
TEL: 0164-42-3632
営業時間: 8:00~17:30
定休日: 不定休
アクセス: 札幌より車で約2時間、旭川より車で約1時間10分、JR「留萌駅」より徒歩約2分、「道の駅るもい」より車で約3分