キーワードで検索
Tere!(エストニア語で「こんにちは」の意)
夏至祭と言えば北欧!というイメージがあるかと思いますが、エストニアにも夏至祭はあります^ ^
エストニア語で夏至祭はJaanipäev(ヤーニパエブ)と言って、6月23日のVictory dayの翌日24日がJaanipäevです(23日の夜から24日にかけて楽しみます)。どちらも祝日で、祝日が連続するのは1年に1回この23、24だけです。とても大切な戦勝記念日にも関わらず、エストニアの人はたまに「どこに勝ったかが重要なんじゃない。いつ勝ったかが重要な戦争だったんだ。」という冗談を言います。
ちなみにスウェーデンでは夏至に最も近い土曜日が夏至祭の日になり、前日と合わせた2日間が祝日になるそうです。フィンランドは6月20日〜26日の間の土曜日が夏至祭の日でお休み、そしてほとんどの学校は金曜日もお休みになるそうです(かつては毎年6月24日が夏至祭の日)。・・・あれ?移動祝祭日でしかもクリスマス並みに重要視されている夏至祭なのに夏至の日に祝わないの!?とちょっとびっくり。でもそこかしこから「厳密さが重要なんじゃない。太陽の沈まない一晩、みんなで思う存分楽しむことが重要なんだ。」という声が聞こえてきそうです^ ^
さてさてその夏至祭。それぞれ思い思いに好きな人、大切な人たちと好きな場所、大切な場所(主に湖畔や海辺、サマーハウス)で焚き火を囲んで一晩を過ごすわけですが、その焚き火。暗くも寒くもならないのになぜ焚き火なんてするのかな?と思って調べてみたところ、悪霊を追い払うため、占いのため、おまじないのためなどなどたくさんの理由がありました。その中に一つ、心魅かれたものがあったのでご紹介したいと思います。それは「夏至を境に日が短くなっていくので、弱っていくように見受けられる太陽に焚き火の火で力を与えるため」というものです。
え!夏至の頃から冬至のことを気にしているの!!!?と驚いてしまいましたが、たしかに夏至はピーク。冬至に向かって日々日が短くなっていくのは気になるよね、高緯度地方ならではだね(涙)と思いました。
そんなわけで北欧の人やエストニアの人の機微で繊細な一面を垣間見つつ、夏至祭明けのゴミ捨て場で「どんだけ強いアルコールをどんだけ飲めば気が済むんだろう???」と大量のアルコール瓶や缶にこれまた目を丸くしちゃいました。
なお、夏至祭とその前後の期間、観光エリアを除き、多くのお店は時短営業もしくはお休みになります。観光で訪れる方はどうぞご注意ください。
またここでお会いしましょう!