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漁師まちで海を見守る「夏泊神社」に鎮座する石工・川六作の狛犬

miumiu

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鳥取特派員

更新日
2022年8月18日
公開日
2022年8月18日
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こんにちは。東伯郡琴浦・鳥取特派員「miumiu」です。

図書館で出合った書籍の表紙の狛犬を通して、江戸末期、今の青谷町(あおやちょう)中心に石工として活躍をされていた尾崎六良兵衛こと「川六さん」の作品に興味を湧きました。せっかく、青谷町に来ただけぇ「村中水産」から足を延ばして夏泊港近くにある「夏泊神社」に出かけました。

この日は、穏やかな天気で海の色が美しく気持ちのいい潮風を感じながらのお参りでした。

夏泊港から一番奥に鎮座するのが「夏泊神社」

現在、神社前に橋や防波堤が建っているので昔のような風景ではなくなっているのだけど、昔は橋や防波堤が無く海を見守る神社として鎮座していたんだろうなぁと当時をはせながら、神社横にある鳥居をくぐると海を見守る狛犬の後ろ姿が見えますよ。わわっ、ドキドキしてきた……あっ! ちなみに鳥居も川六作品です。

よくある神社と違い神社横に鳥居があって、狛犬を正面ではなく後ろから「こんにちは」するとか面白い。

当時、地元の思いが込められた神社は、漁師まちということもあり安全祈願を願って海を見守るかたちになったのかなぁ? モヤモヤ想像をしながらドキドキ狛犬とご対面です。

「夏泊神社」を守護する狛犬は、尻尾をぐぐっと上げた迫力ある狛犬ではなくタレ耳で穏やかな表情が可愛く感じましたよ。そうそう、狛犬の台座に「石工 河六」と刻まれていました。ん? 川六ではなく河六? と不思議に思ったでしょう。調べてみたのですが、川六さん因幡国気多郡川積(鳥取市青谷町北河原)の生まれなので、川積の六郎兵衛、川六または河六と銘しているようです。

前足をちょこんと正して鎮座しくるくる癖毛の愛嬌ある阿形。

石工と聞くと職人柄すごく厳格なイメージがあっですが、川六さんの狛犬を見ていると穏やかで愛嬌があるので、川六さんもお茶目な面がある方だったのかな? とか勝手に想像しちゃいました。

神社の境内や周辺などキレイに掃除がされていたり、ところどころに補修された跡がある狛犬を見ていると地元のみなさんから大切にさているのだなぁと思いました。

「夏泊神社」

・住所: 鳥取県鳥取市青谷町青谷5513

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