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こんにちは~北杜・山梨特派員の水月です。
山梨県甲斐市「山縣(やまがた)神社」へ行ってきました。武田の名将山縣三郎兵衛昌景の後裔である江戸中期の大学者「山縣大弐」を祀り、大正10年(1921年)に創建された神社です。
鳥居をくぐると右手に、大きな石を使った手水舎が。味わいがありますね。
この手水舎は、国の登録有形文化財になっています。コロナ対策でしょうか。縄が張られていたので、手を洗わずに奥へと進みました。
周囲には住宅が広がる場所にありますが、境内を歩くと森のなかにいるようなしんとした静けさを感じます。
立派な拝殿ですね。二拝二拍手をしてお祈りし、深くお辞儀をしました。
銅板葺の切妻造の屋根は伊勢神宮の神明造をもとにしていて、石畳の床との組み合わせた独特なデザインとなっています。拝殿に附属する幣殿には、第60回式年遷宮の折に伊勢神宮より譲り受けた古材が使われているそうです。その拝殿は、本殿ともに国の登録有形文化財になっているんですよ。
拝殿の奥、本殿です。
社務所で、御朱印(300円)をいただきました。
境内には、合格祈願や学業成就の絵馬が、揺れていました。
毎年秋分の日には、江戸時代、民主主義の先駆けとなる思想を唱えた甲斐市出身の大学者「山縣大弐」を偲んで「大弐学問祭」が行われています。
今年2022年9月23日(金)秋分の日には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、諸行事を大幅縮小して、学問成就祈願の神事と神楽奉納のみを行う予定です。
拝殿右手には「山縣大弐の像」が、背筋をぴんと伸ばしすっくと立っています。境内にはお墓もあり、手を合わせてきました。医学、天文学、兵学、政治、経済などあらゆる学問に精通し、民主主義の先駆けとして吉田松陰ほか多くの人に影響を与えた大学者だそうです。
ぜひ一度訪れて山県大弐の足跡に触れ、国の登録有形文化財である建物をゆっくりと見ていただきたい由緒ある神社です。
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■山縣神社
・住所: 山梨県甲斐市篠原190
・山梨の歴史を旅するサイトURL: 山縣神社