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8月21日(日)右京区の龍安寺(りょうあんじ)へと行きました。
漢字では、竜安寺とも書きますが、龍安寺が正式名称です。
龍安寺は、臨済宗妙心寺派の禅寺です。
歴史は、宝徳2年(1450年)に 禅寺として始まりました。
龍安寺の敷地面積は広くて、総面積は約50万平方メートル(15万坪)。
東京ドームの10.7個分です。
案内板の中央上部に有名な石庭があり、下部には鏡容池(きょうようち)があります。
緑美しい参道を方丈(本堂)へと向かいます。
方丈(本堂)に入りました。
龍安寺では、2021年12月~2022年3月まで拝観を休止して行われた修復工事で
石庭を囲む油土塀が美しさを取り戻しています。
龍安寺は、1975年に英国のエリザベス女王が訪問された時、
石庭を絶賛された事から日本国内にとどまらず、世界的にも「ロックガーデン」
として一躍有名になりました。
以来、「龍安寺といえば石庭」といわれますが元々は、石庭よりも庭園の方が有名だったそうです。
龍安寺の石庭の歴史は、応仁の乱でお寺が焼失した後、
1499年に方丈を再建した際に石庭も築造されたと言われています。
しかし、その作られた理由や作庭者もわかっていないことから、さまざまな謎や憶測が生まれ、
それが今でも多くの人を魅了する要素の一つになっています。
龍安寺の石庭のスタイルは、水を使わず山や川を表現する「枯山水」(かれさんすい)。
約75坪の長方形の枯山水庭園を前に、心を静め自然や世界や宇宙を想像する
イマジネーションの世界は、禅の美徳ともされています。
京都の寺院に行きますと龍の天井絵や襖絵に出会います。
寺院に描かれた龍は、仏法を守る象徴と言われています。龍は、金魚が鯉になり、
鯉が滝を昇り、さらに空に昇り龍に化身すると言われています。
天に昇った龍は龍神となり、水を司る神となります。
寺院で見られる雲龍絵は、仏法を守る象徴であると共に、渇水対策の雨乞いや
水難防止・火災除け等の祈願とも伝わります。
2022年は龍安寺を創建した細川勝元公の550年忌。
これを記念して、2022年5月に奉納されたばかりの元首相・細川護熙氏の「雲龍図」の方丈
(本堂)襖絵もみどころです!
京の夏の旅
京の夏の旅・特別拝観では、龍安寺・仏殿・西の庭が公開されています。
特別公開の仏殿は、昭和56年に再建された総檜造(そうひのきづくり)の建物で、天井には墨と金泥(きんでい)で
龍が描かれており、本尊・釈迦如来像と、天皇家や歴代住職の位牌が安置されています。
その西側に広がる「西の庭」は、室町時代の庭を復元した回遊式庭園で、龍安寺を創建した
室町幕府管領(かんれい)・細川勝元の木像を祀る細川廟が建っています。
京の夏の旅・龍安寺・仏殿・西の庭
開催日程 2022年7月9日(土)~9月30日(金)
主催者 京都市・京都市観光協会
時間 10:00~16:30(16.00受付終了)
料金 大人 400円/小学生 200円
鏡容池では睡蓮が見頃
龍安寺の魅力は石庭だけではなくて、広い境内を巡ると豊かな自然に出合います。
青もみじの散策路は緑がいっぱいです。
鏡容池(きょうようち)では睡蓮が見頃を迎えています。
以上。見所いっぱい!夏の龍安寺でした。