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九条通りを歩いて東寺へと行きました。
東寺の正式名は教王護国寺。
日本で最も高い五重塔を持ち、平安京の遺構が唯一残る寺院です。
東寺は弘法大師空海が、嵯峨天皇に日本で初めて密教寺院を託され、
真言密教の根本道場として栄えました。
創建は延暦15年(796年)。国宝や重要文化財合わせて200点近くを所蔵する
世界文化遺産の寺院です。
創建から1226年が過ぎた今も、京都の代表的な名所として連日沢山の人が
参拝されています。
寺域は南北が約515メートル、東西は約255メートル。
東寺の建造物の多くは、長い歴史の中で焼失と再建を繰り返して来ましたが、
伽藍の配置や寺域は創建当時と、殆ど変わってないそうです。
《南大門》
九条通りから南大門を入りました。南大門は、東寺の正門にあたる門です。
東寺は、延暦15年(796年)に創建されたお寺ですが、現在の南大門が
ここに建てられたのは明治28年(1895年)です。
もともとは、東山の三十三間堂にあった西門を、平安遷都1100年を記念して
東寺に移築されました。
かつての南大門には、運慶と湛慶の作と伝わる仁王像が祀られていましたが、
明治元年の火事で焼失しています。
現在の南大門は、安土桃山時代の建造物で重要文化財に指定されています。
境内に入ると、緑豊かな景色が広がっています。
東寺の春は、梅に桜。
秋は、紅葉や銀杏が美しい寺院ですが、意外と知られていません。
メディアで取り上げられる東寺は、平安京や空海さんの事など
歴史的・文化的な事で取上げられる事が多く、緑豊かな境内に咲く
季節の花々の事は後回しになって来た様に思います。
境内から出て、九条通り渡る陸橋から東寺を眺めました。
ここからは市内の景色や東山の山々も見えます。
《京都に五重塔は、いくつあるでしょうか?》
さて、ここでクイズです。
東寺の五重塔は日本で一番高い五重塔ですが、
京都に五重塔は、いくつあるでしょうか。
答えは5つです。(以下順不同)
①東寺の五重塔。高さ約55m(京都市南区)
②東山の八坂の塔。高さ約46m(京都市東山区)
③醍醐寺の五重塔。高さ約38m(京都市伏見区)
④御室仁和寺の五重塔。高さ約36m(京都市右京区)
⑤海住山寺の五重塔。高さ約16m(京都府木津川市)
東寺では年間を通して五重塔のライトアップがされています。
時間は、日没から夜の十時位までです。
以上、夏の朝の東寺風景でした。
《東寺》
〇所 京都市南区九条町1
〇アクセス 近鉄「東寺」下車、徒歩約10分
市バス「東寺東門前」下車、すぐ
JR「京都駅」から徒歩で約15分