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右京区嵯峨の大覚寺では、9月10日~9月12日まで「観月の夕べ」が開催されて
いました。(写真は12日夜)
《平安時代から続く観月の夕べ》
大沢の池は日本最古の庭池であり、観月の夕べは、嵯峨天皇が大沢の池に、
舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まったと伝わっています。
12日の夜、池には風もなく水鏡の世界が広がっていました。
大沢の池は、大覚寺の庭園にある巨大な池で、池が造られた
平安の時代から、ほぼ姿を変えていないそうです。
《心経宝塔》
僧侶の方達による祭壇での祈祷が始まる前、池の畔を歩いてみました。
水鏡に映る塔は、心経宝塔です。
心経宝塔は嵯峨天皇心経写経を記念して昭和42年に建立されています。
《石仏群》
こちらは、石仏群。
20基を超える如来や菩薩の石仏は長年の風雪で表情は
伺い知れませんが、平安時代後期の作と伝えられています。
いよいよ僧侶の方達による祈祷が始まりました。
祈祷が終わって暫くしていたら、
おおっ‼東の空より月が昇ってきました。
大覚寺のある嵯峨野の辺りは電柱やビルやネオンもありませんから、
月の灯りがとても明るく、美しく見えます。
「観月の夕べ」では、舟に乗り(龍頭舟か鷁首舟)池を周遊することもできます。
舟は、祭壇のある桟橋を出て約20分かけ、
ゆっくりと大沢池を一周します。
長く続くコロナ禍は、お月様をゆっくりと眺める事も忘れていたと
気付かされました。
以上、「2022・大覚寺・観月の夕べ」でした。