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「余市ワインポークを楽しむ会」モニターツアーをレポートする第2弾は、余市町「リタファーム&ワイナリー」のブドウ畑を前に、北海道出身の注目シェフ、DRAGON CHEF2021で優勝した下國 伸シェフが作るカネキタ北島農場・余市ワインポークのフルコースを堪能しました。今回は、リタファーム&ワイナリーと余市ワインポークで作ったお料理をご紹介します。モニターツアーは1回限りの企画でしたが、余市町のワイナリーやブドウ畑が広がる余市町の雰囲気、そして余市町の人気特産品のひとつ「北島麦豚」と「余市ワインポーク」について知っていただけたら嬉しいです。
下國シェフによる余市ワインポークの特別フルコースランチの前に、リタファーム&ワイナリーのブドウ畑巡り。
余市町で3番目に誕生したワイナリーとして知られる「リタファーム&ワイナリー」のブドウ畑は、西日が入らない南向き斜面に広がっている畑があり、近隣の西向きのブドウ畑とは異なる味わいのブドウができるそう。
また、斜面の上の方と下の方では、気温をはじめ環境が異なっているため、ブドウの味も場所によって変わるそうです。
実際に、ブドウ畑を歩いてみると、体感する温度や湿度が上と下でははっきりと違いを感じることができました。
ワイン用のブドウ栽培に適しているといわれる余市町のなかでも、場所や標高によってそれぞれの特色が生まれることを説明を聞きながら畑を歩き、はじめて実感できた気がします。
そしてこちらのブドウ畑でも、収穫間近のブドウの実がおいしそうになっており、リタファーム&ワイナリーのワインを試飲しながらのランチに期待が高まります。
また、リタファーム&ワイナリーのブドウ畑は、余市の観光名所のひとつ、シリパ岬をはじめ街を一望できるほか、海まで見晴らすことができます。
ワイン産地は世界に数多くありますが、海を見晴らせるブドウ畑はとても珍しいそうです。
そしてリタファーム&ワイナリーのワインは、野生酵母を使った自然発酵のワインが特徴です。
続く余市ワインポークフルコースとのマリアージュが楽しみです。
ブドウ畑を堪能したあとのランチタイム。
「余市ワインポーク」は、カネキタ北島農場で飼育しているブランドポークで、肉のやわらかさと脂身までおいしいポークとして知られています。
「北島麦豚」を食べて以来、北島農場のポークファンになりましたが、北島麦豚よりさらに繊維が細かくおいしくなったという「余市ワインポーク」のあらゆる部位を使ったフルコースが今回のモニターツアーのランチです。
そして食事とのマリアージュは、リタファーム&ワイナリーのワイン。
いただいたワインは、「キュヴェ・リタ」ノンデゴルジュマンのシャルドネです。
こちらはリタファーム&ワイナリー10周年を記念して作った発泡ワインで、より一層ありがたくいただきました。
ノンデゴルジュマンということで、澱がみられるところもあります。
ふたつ並べましたが、どちらも同じボトルからのキュヴェ・リタです。
緑豊かな余市を思わせるような香り。
(残念ながら、こちらのキュヴェ・リタは完売したそうです。)
いよいよお料理がスタートしました。
「ワインポークおつまみの群れ」と題したオードブルの一群です。
と、4品ものおつまみが登場。
どれも北島農場のソーセージや余市ワインポークを使っていますが、味や食感のバリエーションとおいしさに、すでに4度も驚きました。
そして印象深かったお料理のひとつ、「ミミガーバターとパン」。
発酵バターとミミガー(!)をブレンドした"ミミガーバター"は、バターの風味がたっぷりありつつ意外にさっぱり、かつほどよい歯ごたえがあり、食べ応えがあります。
ミミガーバターとパンで、栄養バランスがかなりよい一品では、と思い、日常の食卓にもミミガーバターを取り入れてみたいと思っとほどです。
風味豊かなミミガーバターは、ミミガーをとてもおいしくいただけました。
その合間にいただいた一杯は、「1824 Vignoble 風のヴィンヤード ソーヴィニヨンブラン」。
続くひと品は「豚骨プリンとガツカツ」。
さっくりしたガツのカツと、その下には滑らかなプリン。
このプリンが実は旨味たっぷり、コラーゲンたっぷりなトンコツ!
やさしい味で、ひと品まるごと、飲み物のような印象です。
そしてこちらは、ちょっとおしゃれなサブレ。
「タンと椎茸のサブレ」です。
椎茸の旨味とタンが絡み合って、思わず無心にほおばりました。
タンは、焼いて食べた経験しかありませんでしたが、こんなにお洒落なお料理にもなるんですね。
実はこんなひと品も登場。
「とんこつパスタ」。
上品なとんこつスープの味は、とてもなじみ深いホッとするおいしさ。
パスタながら、やさしい味に箸休めの気分になりました。
来るメインディッシュに合わせて「1824 Vignoble 風のヴィンヤード ピノ・ノワール 2019」。
ベリーとスパイスの香りがするような、秋にも合うワインな気がしました。
そしてメインディッシュとして登場したのは、「ローススモークとラフテー」。
余市ワインポークの旨味をストレートに感じるお料理です。
やはり、以前食べた北島麦豚と同じくスッキリ食べられる脂身の甘さとジューシーな肉のやわらかさが印象的です。
肉汁が口の中に広がる感じと食べやすい肉のやわらかさ。
ワインとのマリアージュで風味を何度もゆっくりと味わいながらいただきました。
最後は「シャインマスカットとナイアガラ」。ブドウを使ったデザートとワインで余市ワインポークとリタファーム&ワイナリーのワイン尽くしのランチを〆ました。
リタファーム&ワイナリーさんからじっくりとブドウや畑についてお話を聞いた後、そのブドウ畑を前にしていただくワインの味はもちろん、カネキタ北島農場の「余市ワインポーク」のいろいろな部位をお料理でいただけた機会は、とても貴重でした。
この日、ひとつだけ心残りだったのは、リタファーム&ワイナリーで醸造するクラフトビール(写真↑)をいただかなかったことです。
お料理と泡・白・赤のワインでおなかがきつくなってしまい、ビールにたどり着けませんでした。
「リタファーム&ワイナリー」では、現在、常時ワイナリーツアーの実施はしていませんが、10月実施の収穫ボランティアを募集(2022年9月22日現在)しています。
興味のある方は、リタファーム&ワイナリー公式サイト をチェックしてください。
また、こちらのワイナリーのワインとクラフトビール、「余市ワインポーク」は、余市観光物産センター「エルラプラザ 」(JR余市駅に隣接)で購入できます(売り切れ・入荷待ちの場合あり)。
北島麦豚、余市ワインポークは、今回いただいた部位すべてではありませんが、カネキタ北島農場公式サイトからも購入できます。
おいしい食べ物・飲み物が豊富な余市町の特産品のひとつとブドウ畑が広がる余市町の雰囲気を感じ取っていただけたでしょうか。
人気の小樽観光を考えている方は、少し足を延ばした余市町観光(特にドライブ)もおすすめします。