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なぜなのかはわかりませんが、今日9月20日は世界パエリアの日(World Paella Day)です。パエリアはスペイン料理の代表格で、日本でも知られたお米料理。私が住むバレンシア発祥の郷土料理です。
日本の皆さんにとって意外なのは、本場バレンシアでもっとも食べられているパエリアの具材でしょう。日本でパエリアというと、海老やムール貝、イカ、アサリがのった魚介類のイメージですね。でも、バレンシアで単に"パエリア"というと、ウサギ肉、鶏肉、平さやいんげん(バレンシア語でバチョケタ)、そして平たく大ぶりの白いんげん(バレンシア語でガロフォ)なのです。これにカタツムリやアーティチョーク、赤ピーマンが入ることも。日本ではバレンシア風と呼ばれているパエリアですね。魚介のパエリアのようにあらかじめ出汁をとる必要もないので簡単、かつとても滋味に富んだ味わいです。
バレンシアに来ても、「やっぱりパエリアは魚介だよね」と魚介類のパエリアを頼む日本の方も多いのですが、そんな時はせっかくなのでバレンシア風パエリアを食べていただきたいと心の中で思います。私はどちらが好きかというと・・・両方です。甲乙つけられません!!
余談ですが、本場バレンシアでは魚介パエリアにはアサリは使いません(貝ならムール貝)。また魚介のバレンシア風にもグリーンピースは使いません(前述のインゲン種のほか、ソラマメを使うパエリアはあります)。おいしければ構わないのですが、バレンシアっ子の愛するパエリアに対するこだわりはとっても強いのです。
バレンシアにおいでの際は、ぜひともバレンシア風パエリアをお召し上がりくださいね。