キーワードで検索
九月半ばの「真如堂」では、静かに秋が進んでいます。
「真如堂」。正式名前は真正極楽寺。
真如堂は、平安初期に円仁が霊木で彫った天下三如来のひとつ阿弥陀如来を本尊として堂宇を建てたのがはじまり。
境内には三重塔、書院、元三大師堂、鐘楼などの伽藍が並び、山門から本堂まで、
ゆるやかに延びる参道の両側からは、青もみじが枝垂れています。
青もみじの中に、三重塔が見えました。
冬は白い雪の日があり、春には桜。
桜の後は、青もみじ。梅雨は紫陽花。
夏から秋は、萩。そして今は彼岸花が咲いています。
彼岸花の咲いている場所は参道右手です。
この花は、秋のお彼岸の頃に合わせた様に咲いて来る不思議な花ですね。
ちなみに2022年の秋のお彼岸は……
9月20日(火)から9月26日(月)までの7日間。
花は、葉のない真っ直ぐにのびた茎に、ひとつの花が咲き、
見頃が終わると、すべて散ってしまい、それからは花も葉もない時期が
長く続く不思議な植物です。
境内では萩も見頃を迎えています。
真如堂は萩の名所でもあり、総門前の参道脇や本堂・三重塔周辺など
境内各所に100株程の萩が見られます。
秋がゆっくりと進む真如堂でした。