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1年3ヵ月ぶりに岡山城の足場とシートが取り外されました。
現在、"令和の大修理"と称され、岡山城は耐震化や石垣の修復に最新技術を導入して工事が進んでいます。
前々から気になっていたのでシートが外れたのを機に岡山城付近を散歩してみました。
修復の中でも最も力を注がれたのが、別名「烏城」と呼ばれ、岡山城の象徴とされた"黒い壁"だそうです。
その黒い壁がいちばんよく見える北側の城門へ行ってみましょう。
上の写真は岡山城を石山側(西)から写したもので、岡山城とともに月見櫓も見えます。
鶴見橋の近くまで来ると、旭川の川面に映る漆黒の城が見えてきました。
鶴見橋のたもとでは営業の終わったボートが舫につながっていました。
白鳥ボートは珍しくありませんが、手前の桃ボートは珍しいですよね。この桃ボートに乗れば「どんぶらこ~、どんぶらこ」と桃の中にいる桃太郎気分が味わえるのでしょうか。
ズームをして壁をじっくりと観察します。日没後ですが黒漆の黒が艶っぽく見えます。
国宝の松本城、熊本城を視察し、3ヵ月の試行錯誤の末に決まった漆黒の色です。
烏の濡れ羽色のような黒もきれいですが金の鯱(しゃちほこ)も汚れが落ちたのか、以前よりも燦然と輝いていました。
ここからは通行止めなので旭川に降りて、東から見える岡山城の雄姿を眺めましょう。
周囲もすっかり暗くなってきましたが、お城のライトアップの色が普段とは違います。
淡いピンクがかった色になっています。
この相生橋から見ると国宝だったころの岡山城に思いを馳せます。
岡山空襲の中、この橋の下に逃げ込んだ方が、燃え盛る炎の中で崩れ落ちる天守閣の姿を聞いていたので……。
相生橋から西へ移動するにつれ音楽も流れてきます。もしかして、リニューアルオープン時のイベントのリハーサルをしているのでしょうか?あのテレビクルーの人たちはこのリハーサル風景を撮影するために取材していたのかもしれませんね。
リニューアルを祝うイベントでは岡山城鉄砲隊による祝砲が鳴り響きます。