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2022年8月、カジュアルからフルコースまでの食事やお酒、スイーツを楽しめる「マークマツオカグリル札幌」がオープンしました。
駅チカで美味しく、雰囲気がよい穴場スポットの「マークマツオカグリル札幌」の本格イタリアンフルコースをご紹介します。
目次
「マークマツオカグリル札幌」は、2022年8月、"大丸札幌店"8階にオープンした"イタリアングリル"料理をメインに提供するレストランです。
ディナータイムの「マークマツオカグリル札幌」(以下、MMG札幌)は、中に入ると百貨店8階のフロア全体の明るさとは一転、照明をぐっと落としたとても落ち着くオトナな雰囲気。
まさにヨーロッパなどで多い間接照明が利いたレストランの雰囲気そのものです。
周りのレストラン街のイメージとは異なる雰囲気に驚きます。
ですが、ランチ時間は明るい照明で、夜の雰囲気とは異なるそうです。
MMG札幌メニューには、ブルックリンスタイルを象徴するようなビーフ100%のバーガー(スープ付・1,980円)やローストビーフとチェダーチーズのサンドイッチ(スープ付き・1,870円)、コブサラダ(スープ・パン付、2,200円)などが並びます。
今回は、コース料理(前日22時まで要予約)をいただきます。
コース料理は5種類、コース名はイタリアの有名作曲家からとったそう。
というのも、こちらシェフはイタリアで修行をし、フルコースはお店が推すビーフを使ったイタリアンの料理。
そしてメニューに登場する作曲家は、クレメンティ、プッチーニ、ヴィヴァルディ、パガニーニ。
「クレメンティ」は、ランチ限定のブランチコースでA(4品・3,640円・税込)とB(5品・5,500円)の2種類があります。
そして「ヴィヴァルディ」は、7品のスタンダードなフルコース(9,350円)、「パガニーニ」は全9品のスペシャルなフルコース(12,100円)。
今回は「ヴィヴァルディ」をいただきます!
そしてテーブルのセッティングにある"巻物"が気になっていましたが、紐解くと、なかから現れたのはドリンクメニュー。
ビール、カクテル、ウィスキーやカクテル、モクテル(ノンアルカクテル)などがありますが、なかでもワインの種類が豊富です。
グラスワインは880円から。シャンパーニュもグラス(1,980円)でいただけます。
7品も続くコース「ヴィヴァルディ」のひと皿目は、「Porta di MMG」(MMG-マークマツオカグリル-の扉)という名前の始まりの一皿。
赤と黒の色使いが印象的なこのお料理は、MMGが最もおすすめする「志方牛」をメインにしたひと口サイズのお料理です。
お米のチップスの上にカリフラワーのペースト、志方牛、トップにはドライトマト。
チップスが黒いのは、竹炭を使っているためだそう。
竹炭はデトックス効果があるとのことで、MMGでは竹炭に注目し料理に取り入れているそうです。
お米のチップスはパリっとしているので、手でつまんでひと口で食べるのがおすすめです。
チップスの香ばしさとカリフラワーの甘み、ドライトマトの濃い旨味と酸味とビーフがどれも引き立て合っています。美味しく、身体にもやさしい"MMGの扉"です。
ひと品目から野菜とビーフそれぞれの味を堪能し驚いていましたが、ふた品目のアンティパストは、さらにその上をいっていました。
「鯛と焼き茄子のタルタル仕立て バルサミコの香りと共に」
見た目にもゴージャスな前菜は、サバをメインに数種の野菜を組み合わせたひと品です。
上から、アマランサス、レンコンチップス、サバ、ナスのタルタル。
スーパーフードとして知られるアマランサスですが、アマランサスの葉は見るのも初めてです。
サバはマリネされており、バルサミコの甘酸っぱさが爽やかな前菜です。
"爽やかな秋"をイメージしているそう。
こちらもレンコンチップスの食感とサバやタルタルのやわらかい食感が楽しく、また、サバのマリネと茄子のタルタルとの相性がとてもよく、新しい発見です。
3品目は、「南瓜とリコッタチーズ」のリゾット。
赤ワインソースがかかっています。
ほんのり甘いカボチャと爽やかなリコッタチーズが軽やかに感じるリゾットですが、食べてみるとパンチェッタが隠れていました。
食べ進むと存在感あるパンチェッタがたっぷり入っており、やさしい味のリゾットのアクセントになっています。
軽やかなリコッタチーズのコクとカボチャの甘み、そしてパンチェッタの塩味が最高に美味しいバランスです。
南瓜とリコッタチーズのリゾットに感動していると、さらなる感動のひと皿がやってきました。
「タリアテッレ ポルチーニとイタリア産マロンを使って」
薫り高いポルチーニ茸がゴロゴロ入っているうえ、イタリア産の刻んだ栗が太麺パスタ、"タリアテッレ"に絡みついています。
見た目はクリームソースのようですが、こちらのパスタはオイルベースで仕上げています。
よく見かけるクリーム仕立てのポルチーニのパスタと比べ、キノコの香りがより強く感じられ、また、クリームより口当たりも軽くいただけます。
いつもイタリアンのセットメニューなどでリゾットかパスタかの選択に悩みますが、「ヴィヴァルディ」は、どちらもいただけて個人的にはとても幸せなコースです。
それともうひとつ、コースに付いているパンは食べ放題!
フルコースのハイライト、魚料理とメインもまた美しくおいしい演出が。
魚料理は「低温調理した真鯛のロースト サフランのムースと赤パプリカのムース タイムの香りを添えて」。
魚の低温調理はおそらく初めての体験です。
「鯛ってこんなにふっくらしていたかしら」と思うほど、ふわふわな食感で、そこに香るタイムが一層食欲をそそります。
MMGは、おいしい肉のグリルが食べられるお店として知られていますが、北海道・札幌ならではの店舗の特徴として、魚料理をメニューに入れ、イタリアンシェフによる魚もおいしく頂けるコースになったそうです。
そしてメインディッシュは「兵庫県産"志方牛"ザブトンのグリル グリーンペッパーソースで」。
見るからにやわらかそう、おいしそうな志方牛。
ひと口食べてみると、ほどよくサシが入り、旨味がたっぷり。
志方牛のやわらかさと旨味に驚きましたが、さらに驚いたのは、志方牛をより楽しむための12種類の「世界の塩」が登場したことです。
最初にグリーンペッパーソースで楽しんだあと、MMGのシェフが厳選したさまざまな世界の塩を好みで選び、グリルビーフとともにいただきました。
特におすすめは、"トリュフソルト"や"ハワイアンレッド"などとのこと。
おすすめのトリュフソルトやご一緒した方のおすすめ塩も味わいたくなり、欲張って4種類の"世界の塩"で志方牛グリルを味わいました。
印象深かったのは、山椒塩やシーウィードソルト。
意識したわけではありませんでしたが、和のアクセントと旨味のエッセンスが最終的に印象に残りました。
魚料理、メインディッシュの志方牛とも全く異なる味わい・趣向でおいしさのバリエーションを楽しみました。
ゆっくりと味わってきたコース料理「ヴィヴァルディ」は、夢中でいただいていたので、あっという間にデザートの時間になった感覚でしたが、最後まで驚きが続きました。
デザートは「トリュフのジェラート チョコレートを新しい発想で」。
チョコレートとトリュフの贅沢な組み合わせが香しいデザートに。
チョコレートソースをかけていただきます。
トリュフの香りがデザート全体の風味を引き立てているとても贅沢な、そしてクセになるおいしさです。
そんな香しいデザートは、エスプレッソと一緒にいただきました。
コーヒーの豆にもこだわっているそうで、本格的なエスプレッソと濃厚な香りのデザートは、香りの競演のようなひとときに。
イタリアンのコース「ヴィヴァルディ」のシェフこだわりのお料理をご紹介してきましたが、感動したのはお料理だけではありません。
お料理とともに味わうドリンクメニューもこだわりのラインアップです。
ビールは、ザ・プレミアム・モルツ(880円)を筆頭に、北海道乙部町のブルワリーのクラフトビール「OTOBBEAN PALE ALE」(1,210円)、「OTOBBEAN IPA」(1,210円)、OTOBBEAN WHITE」(1,210円)。
ウィスキーのラインアップは「山崎12年」(1,870円)、「厚岸 大寒」(3,180円)など。
各種カクテルやモクテル(ノンアルコールカクテル)、日本酒、そして世界の選りすぐりのワインが楽しめます。
ワインは、シャンパーニュ、赤ワイン、白ワインともグラスでオーダーできます。
シャンパーニュは1,980円、白ワインは880円・1,980円・3,850円、赤ワインは880円・1,980円・4,950円から選べます。
グラスやボトルのオーダーのほか、お料理に合わせた「本日のシャンパーニュ」「赤ワイン」「白ワイン」の3杯をセットでいただけるメニューもあります。
おいしいお料理とドリンクのペアリングは、お互いの味により深みを与えてくれるので、豊富なドリンクメニューから選んだ食事にぴったりの飲み物と楽しみたいですね。
それから、ほかにもワクワクするドリンクがありました。
そのひとつが"フレーバーティー"。
「オーガニックほうじ茶」を含め、「カモミールシトラス」「ワイルドベリーハイビスカス」など、おなじみのフレーバーティーや「オーガニックアフリカンネクター」「オーガニックエメラルド抹茶」など、全9種類のフレーバーティーから選べるのですが、それぞれのティーのテスターがあり(写真)、ボトルのコルクを開け、それぞれの香りを確認してからオーダーすることができます!
お料理やワインで至福のひとときになりましたが、フレーバーティーのテスターの香りにも癒されます。
本格的なコース料理、飲み物、そしてお店のシックな夜の雰囲気は、いつものレストラン街とは全く異なり、交通機関のアクセスもよい、とても穴場なレストランでした。
なお、コース料理は前日22時までに予約が必要です。
予約には、公式サイトの予約ページが便利です。
「MMG札幌」は、本格的なお料理をコースで楽しみたいとき、空港へ向かう前の食事、おいしい飲み物を一杯だけ、という場合にもおすすめです。
また、JR札幌駅界隈の通し営業をしているレストランという点でも旅行中には便利な点だと思います。
旅の途中の"おいしい時間"を過ごす際には、ぜひ「マークマツオカグリル札幌」も選択肢のひとつに加えてみてください。
・「JR札幌駅」より「大丸札幌店」まで徒歩約4分。