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ホリデーシーズンを前に、今週に入ってカリフォルニア州では再び新規感染者数と入院者数が増加傾向にシフトしたと伝えられました。今週のサンフランシスコの様子をお伝えします。
11月10日付、サンフランシスコクロニクル紙の記事によると、今週木曜日11月10日の時点でリフォルニア州では人口10万人あたり1日平均7.1人の新規患者が発生しており、前週の平均から11%増加傾向とのこと。7月から順調に減少傾向だった感染者数ですが、11月に入って増加傾向に変化しました。
州の陽性反応率も2週連続で上昇し、今週は5%を上回る数値が出ています。陽性率が5%を超えたのは9月中旬以来はじめてのこと。入院患者も増加傾向にあり、木曜日の時点で、カリフォルニア州全体でCOVID-19が確認され入院している患者は1,842人で、前週から8%増加し、集中治療室のベッドにいる患者数は15%増の225人となっています。
この急激な増加は、BQ.1やBQ.1.1など、より免疫回避性の高いウイルスの亜種が州内に定着し、ワクチン接種が停滞していることに起因があると指摘されています。カリフォルニア州民の72%が1次接種を完了している一方で、新型のオミクロン株を対象とした最新の2価ブースターを接種したのは対象者のわずか13%という数も出ており、2価ワクチンのロールアウトが思うように進んでいないことが浮き彫りとなっています。
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。
州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は1,315人。先週の1,006人と比べると確かに増加していますが、急激は増加ではありません。
9月7日から11月2日までの10万人における感染者数は.71人。陽性率は5.3%。こちらは先週までの統計ですが、わずかに増加しています。前述したローカル紙の情報が正しければ、来週さらにこの数値が上がるものと思われます。
サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は89%。カリフォルニア州全体のワクチン接種率は72.4%と、両数値ともここ数週間変化はありません。
州の公式サイト によると今週の段階で、サンフランシスコ郡のオミクロン変異株対応のブースター接種率は22.7%。カリフォルニア州全体の摂取率は13.3%と確かに低迷しているのが分かります。
このコラムを書いている2022年11月10日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は19万3,100人。感染による死者数は1,056人。先週の19万3,098人に比べると今週はわずか2名の増加。おそらく統計の不都合かと思われます。1日の平均感染数は83人で先週より増加しています。
過去1週間の陽性率平均は5.6%・10万人における感染者数は10.2人。こちらも微妙ですが増加しています。来週になってこの数値が大きく変化するのか、再度レポートします。