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北海道グルメは数多くありますが、真っ先に「ラーメン」を思い浮かべる方はかなり多いのではないでしょうか。北海道のご当地ラーメンには、札幌ラーメン、旭川ラーメン、函館ラーメン、釧路ラーメン、室蘭カレーラーメン、苫小牧カレーラーメンなどがありますが、今回は旭川ラーメンの人気店へ行きました。
目次
ラーメンはいつ食べてもおいしいですが、ことさらラーメンが恋しくなる季節になりました。なかでも旭川ラーメンは、厳寒期の最低気温は軽くマイナス10℃を下回る旭川ならではのラーメンです。
11月初旬のこの日、旭川はいつ雪がちらついてもおかしくないような寒さでしたが、ランチタイムを過ぎた時刻にもかかわらず、「らーめんや天金 4条店」の前には入店の順番を待つ列ができていました。
旭川ラーメンは、醤油味の豚骨などのスープと魚介系スープのダブルスープ、そしてちぢれ麺、さらにスープ表面にラードの膜が張り、スープが冷めないような工夫から生まれたラーメンが定番として知られています。
最も古い旭川のラーメン店には、"地球の歩き方北海道編"にも載っている1947年創業の「蜂屋本店」や「旭川らぅめん青葉」がありますが、「らーめんや天金」もこれら2店からわずか5年のちの1952年に創業。旭川ラーメンの老舗かつ人気店のひとつとして知られています。
旭川を代表する天金のラーメン、さっそくいただきます!
運よく、それほど待つことなく入店でき、待っている間に悩みながら決めたのは、王道の「正油ラーメン」。
入り口と店内に入る間のエントランススペースで、席に着く前にお店の方が注文を聞きに来てくれます。
このため、テーブル席に案内されてから、ほどなくしてラーメンが運ばれてきました。
しっかり醤油色のスープに浮かぶチャーシュー、ネギ、メンマ。
そして北海道では見慣れたちぢれ麺が顔を出しており、スープが香ってきます。
早速、スープからいただきました。
うっすらとスープを覆うラードの存在がわかります。そしてスープが飲みやすい!
「らーめんや天金」のスープは、豚骨ベース、鶏ガラと煮込んだスープだそう。
ラードがしっかり浮かぶ旭川正油ラーメンは、子どもの頃から札幌ラーメンの次に多く食べてきましたが、「らーめんや天金」の正油ラーメン、個人的にはスープの濃さとラードのバランスがとても飲みやすい好みの味で、ひと口ごとに体になじんで入っていくようです。なんともいえない懐かしい味でスープが飲み飽きません。
外の寒さに冷えつつあった体もスープを飲むうちにすっかりぽかぽかに。
道産子にとってはお馴染みのちぢれ麺。
「らーめんや天金」さんの麺は、同じく旭川市にある藤原製麺の麺だそう。
濃すぎないスープにちぢれ麺とこの太さがちょうどよく、するするといただけます。
そして存在感あるチャーシュー。
麺とスープを圧倒し過ぎないながらも存在感があるチャーシューは、しっかり噛みしめるごとに味わい深いチャーシューです。
今回は、ラーメン単品のみいただきましたが、これはチャーシューとライスの相性も良さそう…。
正油ラーメンを食べ終わると、おなかがいっぱいになっていましたが、実は食べてみたいメニューがほかにもありました。
オーダーする前に迷っていたメニューのひとつは「チャーシューメン」。
まずは王道から、とお店おすすめの「正油ラーメン」にはしましたが、チャーシューが好みの味と食感で、次回はチャーシューメンに!と思った次第です。
さらに目を引いたのは「山わさびごはん」。
北海道では、日本で一般的な"本わさび"よりも鼻にツンとくる独特な辛みの「山わさび」好きが少なくありませんが、それをラーメンと一緒に食べられるのは、なかなかないチャンスです。
ある意味、とても北海道らしい味を同時に食べられるチャンスといえます。
個人的には餃子も好きなので、「3個250円」の餃子は少量で魅力です。
一人前のラーメンとサイドメニューを完食する自信がないので、次回の野望としては、「お子様ラーメン」+「山わさびごはんorチャーマヨごはん」+「餃子6個」にトライしたいと夢を膨らませています。
それにしても、食べ終わったあとは、外の寒さをよそに体はぽかぽかを通り越し、汗ばんでいました!
北海道、特に旭川ではひと足先にラーメンがとりわけ心も体も温めてくれる季節です。
なお、今回は4条店へ行きましたが、「あさひかわラーメン村店」もあるので、ドライブルートによってはそちらもチェックしてみてください。