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札幌市内「JR発寒駅」南口の目の前にある「弟子屈(てしかが)ラーメン」。ラーメン天国北海道で、またひとつ、北海道グルメを楽しめるお店がありました。ぜひ一度、そのスープを味わってみて!と思う「弟子屈ラーメン発寒店」をご紹介します。
札幌ではよく知られる「弟子屈ラーメン」。2003年創業の「弟子屈ラーメン」は、北海道内には現在6店舗、札幌市内には3店舗を展開しています。
"弟子屈"は、屈斜路湖・摩周湖・アトサヌプリ(硫黄山)などがある道東の町で、アトサヌプリにほど近い川湯温泉は、北海道の名湯のひとつとして知られています(ほかにも摩周温泉・屈斜路コタン温泉があります)。
その弟子屈町で食べられていたラーメンスープを再現し、現在、弟子屈ラーメン「弟子屈総本店」で摩周湖の伏流水を使って仕込んだ基本のタレを各店舗で使用しているそう。
また、麺は北海道産小麦を使っているそうです。
そんな弟子屈ラーメンの原点は「醤油」ラーメンだそうで、さらに発展させた特製醤油ラーメンには、「魚介しぼり醤油」ラーメンなどがあり、味のこだわり、食材のこだわりは北海道の豊かな山の幸・海の幸をふんだんに取り入れて作り上げています。
複数ある弟子屈ラーメンの店舗のなかで、札幌の「JR発寒駅」南口にあるロータリーに面した店舗が「弟子屈ラーメン発寒店 RAMAT」。
「RAMAT」は"ラマッ"と読み、由来はアイヌ語の"魂"・"命"だそう。
「RAMAT」では、定番メニューに加え、ほかの弟子屈ラーメン店舗では味わえない限定メニューを提供しています。
特に"商品開発研究所"という位置づけで、製麺設備も備えているそう。
ここで弟子屈ラーメンの新しい味を日々模索しているとのことで、日曜などには開店前からお客さんが待っている人気の店舗です。
テーブル席とカウンター席があり、グループでもおひとりさまでも利用しやすいお店です。
こちらが弟子屈ラーメンの原点といわれる弟子屈醤油ラーメン(830円)です。
この日訪れた「札幌発寒店」(RAMAT)のメニューには、「札幌醤油」もあったのですが、今回は「弟子屈醤油」ラーメンを。
スープは透き通って飲みやすく特製の細麺にもぴったりな上品な口当たりです。途中からは、ニンニクを入れてみましたが、これもよく合って間違いのない美味しさです。
釧路在住時によく食べた釧路ラーメンの細麺が好きだったので、同じく道東の弟子屈ラーメンの細麺は、とてもなじみ深くおいしく感じます(中太麺がお好きな方は、「札幌醤油」ラーメンがおすすめ)。
ちなみにテーブルには、ニンニクのほか、こだわりの薬味・調味料が並んでおり、なかには"魚介しぼり醤油におすすめ”というオリジナルブレンドのスパイスもありました。
こちらの薬味やスパイスを使って、そのときの気分や好みに合わせて、自分の味に寄せていくのも楽しいです。
こちらは、11月22日から11月30日までの期間、「RAMATで限定提供するつけ麺メニュー「北海道産さつまいもと阿寒ポークローストのつけ麺」です。
北海道農政部が主催する"畑の新顔デビューフェア"という近年北海道で生産量が増えている農作物"北の畑のニュースター"を使ったメニューを提供するイベントで、その第3弾企画「さつまいも篇」のメニューとして提供するのがこちらのつけ麺です。
さつまいもは、つけ麺、つけ汁双方に使用しているというラーメンで、製麺設備があるRAMATならではの能力を生かし、さつまいもを皮ごと入れて作った麺だそう。
トッピングには、さつまいものオレンジ煮が添えられています。
つけ汁には、たっぷりの玉ねぎと醤油ベースの和風ダシが利いたスープに、こちらもまたサツマイモがとろっとした状態で入っています。
そしてチャーシューの代わり(?)にトッピングされているのは、贅沢にも阿寒ポーク。
オリーブやガーリックを使い、揚げ煮する阿寒ポークは、注文が入ってから調理するそうなので、熱々の状態で香ばしさを堪能できます。
この和風ダシのスープの塩辛さは、わずかに感じるさつまいも入り麺のほんのりとした甘さと絶妙な相性で美味しく、驚きのコンビネーションです。
さらにオレンジ煮のさつまいもトッピングがさわやかな甘さで、箸休めにも、食後のデザートとしても嬉しい"味のインパクト"になっていて、バランスが美味しいつけ麺です。
11月30日までの期間限定メニューなので、やさしい味のさつまいも麺を食べてみたい方は、お早めに!
ちなみに写真(上)は、11月20日まで提供していた"畑の新顔デビューフェア"第2弾メニューで北海道産落花生を使った「北海道産らっかせいと知床産鹿肉のチタタブのあえ麺」(980円)。
すでに提供期間は終了していますが、こちらの"和え麺"も劇的においしい麺料理で、北海道長沼町産の茹で落花生と知床産鹿肉のチタタブ(たたき)をピーナッツバターで風味付けしたあとを引く一品でした。
通常メニューでも季節ごとに内容を変えることがあるそうなので、今後のメニュー展開も楽しみになる味でした。
繰り返しになりますが、茹で落花生と鹿肉のたたき(ミートソース)の組み合わせがとてもおいしかったです。
弟子屈ラーメン札幌発寒店は、「RAMAT」という名称を象徴し、なんとアイヌ伝統料理の「オハウ」をアレンジしたメニューがあります。
先日、層雲峡でおいしいオハウをいただいたのですが、まさか間隔を空けず札幌でオハウに遭遇するとは思ってもみませんでした。
(もともとスープ好きなので、汁物料理には目がありません。)
アイヌ伝統料理の「オハウ」は、道産子には親しみ深い三平汁や石狩鍋のもとになったともいわれるスープ料理です。山菜や野菜、鮭や鹿肉など自然の恵みを動物の脂と塩などによるシンプルな味付けがもとになっていますが、野菜の旨味などもしっかり出ている点が特徴です。
「RAMAT」には、チェプ(鮭)オハウの「鮭の汁麺」(950円)とユク(肉)オハウの「鹿肉の汁麺」(1,130円)の2種類があります。
今回は、「鹿肉の汁麺」をいただきました。
具材は鹿肉のほかジャガイモ、ニンジンやネギなどの野菜がたっぷり。そして「函館産刺身昆布」も入っています。
そして道産子にとっては嬉しい「行者ニンニク」も入っています!
北海道民は、この行者ニンニクに目がない人が少なくないと思いますが、春の山菜のなかでも最も希少といえると思います。この行者ニンニクが味のアクセントにもなっています。
細麺とやさしい味のスープで、「鹿肉の汁麺」は、するするとおなかの中に入っていきます。
このスープがとてもまろやか!野菜の味がたっぷり出た奥深い味のスープは、体の中に染みわたっていくようです。
そして途中から、どうしても試したくなった「オリジナルスパイス」も加えてみました。
スパイス入りも想像以上においしくいただきました。
行者ニンニクといえば、メニューに「黒豚餃子」(5個300円/10個500円)と並び、「行者にんにく餃子」(5個300円/10個500円)があります。
餃子の皮からうっすらと緑色が透けて見えています。
半分に割ってみると、しっかり行者ニンニク色でした。
行者ニンニクの香りで餃子のおいしさがさらにアップ。おすすめです。
ちなみにLINE登録すると限定メニューや、特典クーポンが利用でき、今回、「行者にんにく餃子」はLINE登録の得点でいただきました。
なお、こちらのお店では、今回ご紹介したメニューのほかにも定番メニューに「白湯塩」ラーメンや「つけ麺」などがあります。
「弟子屈ラーメン発寒店 RAMAT」は、JR札幌駅から小樽方面へ向かい4つ目の駅です。
小樽観光への行き帰りや、人気の観光スポット「白い恋人パーク」(徒歩約20分)にも近いので、観光の際などにぜひこだわりの弟子屈ラーメン札幌発寒店「RAMAT」の味を食べてみてください。