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11月末の今、西本願寺(世界文化遺産)では銀杏が見頃を迎えています。
山門を入ると見えて来るのが、御影堂前の天然記念物「逆さ銀杏」です。
(樹齢推定約380年)幹周/6.5m、樹高/7.0m。
「逆さ銀杏」の木は、1636年に植えられたそうで、1788年の天明の大火や1864年の大火のときには、
木から水を吹き出して、大火の前に立ちはだかったことから、「水吹き銀杏」とも呼ばれます。
そして、山門横の銀杏も大きいです。
山門横の銀杏からは、奥に梵鐘や飛雲閣も見えます。
梵鐘は、平安時代に鋳造されたもので、重要文化財に指定されてます。
梵鐘の奥に見える「飛雲閣」は、金閣、銀閣と共に「京都の三名閣」の一つに数えられる建築で、
豊臣秀吉が造営した聚楽第(じゅらくだい〔てい〕)の一部ともされ、三層の楼閣建築です。
(梵鐘及び飛雲閣は通常非公開)
梵鐘及び飛雲閣は通常非公開ですが、そんな中でいつでも拝観できて写真撮影も自由なのが、
唐門です。唐門は、高さ8.7メートル、幅5.4メートル。
寺が1951年に現在の場所に移転した後に造られたとされます。
日が暮れるのを忘れて見とれてしまう事から「 日暮門ひぐらしもん 」の別名があります。
唐門は2018年から2022年3月まで修復工事がされて、創建当時の美しさが蘇っています。
修復工事では檜皮葺(ひわだぶき)の屋根がふき替えられ、門全体の黒漆が塗り直され、
極彩色の 麒麟きりん や唐獅子など107点の彫刻も、X線分析で顔料を特定して彩色されたそうです。
また、西本願寺の御影堂は世界最大級の木造建築ですが、その建物物左右の天水受けは
二頭身大の愛嬌ある石像が四方足元を支えています。
天邪鬼(あまのじゃく)と呼ばれます。
見所いっぱいの西本願寺。
京都駅からも近く朝6時からお参りできます。
※京都駅から徒歩約17分。