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12月11日にパリ市内5区にある映画館「グランアクション」にて、日本のボーイズグループJO1のドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-Go to the TOP-』の特別上映イベントが開かれました。同イベントはJO1の結成3周年を記念して開催されたもので、日本国内の映画館に加えてアメリカ、フランス、インドネシア、タイ、中国、韓国の6カ国でも各言語の字幕付きで上映されました。
上映当日の12月11日は開場14:30、15:00上映開始というスケジュールでした。私は友人に誘われて参加。14:30より少し前に映画館に到着するとすでに何組か熱心なファンが開場を待っていました。
まずは、入口での受付ついでにスタッフの方にご挨拶。お互い自己紹介をしたら、私が最近参加したことがあるパリでのイベントにも関わっていたそうで、少し共通点があり嬉しかったです。海外イベントだと、日本国内のイベントよりは作り手との距離が近いというか、こうやって気軽に話したりすることもありますし、熱心さがより伝わってきて、その点ではとても好きです。
スケジュールでは14:30開場でしたが、ファンの皆さんも寒いなか待っているので5分くらい早く館内への入場案内がありました。日本と比べればイベント会場は大箱ではないのですが、この辺りもそれゆえの配慮と柔軟さが効いていました。観客はフランス人と現地在住の日本人が中心。映画館の外観やポスターなどを楽しそうに撮っている方々もいて、なんだかこちらも嬉しくなってしまいました。
上映前には、スタッフの方がスクリーン前にて軽く今回のイベントについて説明し、そして上映スタート。映画『未完成』は、2022年3月に公開した同作品を結成3周年を記念して再上映したものです。デビューがちょうどコロナ禍と重なってしまったJO1の、今までの活動の様子や苦労、葛藤、喜び、そしてファン(JAMと呼ばれています)との交流を中心に描いたドキュメンタリーとなっています。最後には涙を流されている方もいました。
エンドロールの後には、フランスのファンに向けたメンバーからのメッセージが加わっていました。JO1の皆さんが、最初のフレーズだけはフランス語で挨拶されていたのですが、こういうのは現地の方には嬉しいですよね。メッセージ映像が終わった後には、観客からの拍手で今回のイベントは幕を閉じました。パリにも来たいとのことなので、ぜひ近い将来パリでもコンサートを行ってほしいです。
今回、映画『未完成』が上映された映画館「グランアクション(Grand Action)」はパリ市内5区のカルチェ・ラタンと呼ばれている地区にある映画館です。大きなシネコンではなく、小規模だが味のあるセレクションやイベントをする映画館で、そういった映画館がパリの映画文化を支えています。そしてカルチェ・ラタンにはこういった雰囲気の映画館が点在しています。
またカルチェ・ラタンは大学や研究機関が集まる学生街でもあり、JO1に興味を持ちそうな年齢層とも近い場所にある気がしました。
じつはこのグランアクションは、個人的にも思い入れのある映画館で、以前2019年5月に『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』という映画のパリ上映を縁あって行う際に、この映画館にとてもお世話になりました。『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』とは、1934年に製作・公開された日本最初の着ぐるみ巨大特撮『大佛廻國・中京篇』の新コンセプトリメイク版です。オリジナル版では、愛知県東海市の聚楽園大仏が歩き出し、名古屋および近郊の名所を巡るというものでした。
友人から今回の誘いがあり場所を聞いた際に、グランアクションということだったので、その点でも嬉しかったですし、映画鑑賞と併せて良い週末にもなりました。