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こんにちは。岡山特派員のmamiです。
1月16日から20日まで倉敷市にある文化観光施設が無料公開されています。
私は偶然、仕事で倉敷美観地区へ行っていたので、合間を縫って行ってみました。
お目当ては大原美術館ですが門をくぐると10人くらいの行列ができていました。受付で住所の県名と年齢を記入したら入場できました。この日は開館前から約80人が列を作っていたそうです。
大原美術館は、昭和5年、日本に初めてできた私設の西洋美術館です。「日本の画学生に、本物の洋画を見せたい」と願った若き画家の児島虎次郎と、その想いに応え、巨額の私財を投じた大原孫三郎によって誕生しました。名だたる巨匠の作品が展示されていますが、渡欧しこれらの作品を集めたのが児島虎次郎です。その後、47歳の若さで亡くなりますが、彼が収集した作品と彼の描いた作品を展示するために建設されたのが大原美術館です。こんなエピソードを知って美術館を訪れると、なぜ美術館内のひと部屋が児島虎次郎の作品だけにあてられているかがよくわかります。
館内は洋画だけではなく、工芸館、東洋館、分館があります。写真は本館側から工芸館を見たところです。工芸館では河井寛次郎やバーナード・リーチ、宗像志功などの作品が充実していました。
次に入ったのが大原美術館の向かい側にある「語らい座 大原本邸(旧大原家住宅)」です。大原家とは大原美術館、倉敷絹織(現(株)クラレ)の創設者 大原孫三郎、大原家代々が暮らした家で、主屋、離れ座敷、倉8棟が国の重要文化財に指定されるほどの歴史価値のある個人邸です。入り口には大原家の当主の言葉がさがっていました。
主屋の土間を通り抜けると石畳の小路に出ます。右側の蔵は醤油蔵や味噌蔵だったのでしょうか、今は大原家8代の歩みを紹介したり、7代大原孫三郎、8代目大原總一郎を 紹介する展示施設になっていました。、
外観の重厚な海鼠壁が印象的でした。
こちらの蔵は、8代目大原總一郎の書斎をイメージしたカフェスペースになっていました。圧巻だったのは、總一郎の好きだった蔵書約2,000冊の展示でした。
石畳をさらに奥へ進むと、離れや和風庭園も見学できました。
時間があれば「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」も訪れてみたかったのですが、また次回の楽しみにすることにしました。
1月20日まで無料公開です。お近くの方や旅行で岡山県に来られている方は、来てみてください。